
明治安田生命J1リーグ第10節が29日に行われ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。
今季2度目の連勝を狙う3位横浜FMが、自慢の堅守で直近6戦無敗の2位名古屋をホームに迎えての上位直接対決。ホームの横浜FMはボールを握りながらも、効果的に攻めることができない。29分にはマルコス・ジュニオールが個人技でシュートコースを作り出したが、肝心のフィニッシュは相手GKランゲラックに防がれる。
こう着状態が続くなか、41分にアウェイの名古屋が先制する。左サイドでボールを受けた森下龍矢は、ペナルティエリア内までボールを持ち運ぶと、中に切れ込んで右足一閃。抑えの効いた一撃をゴール右下へと突き刺した。試合は名古屋の1点リードで折り返す。
72分、横浜FMが一瞬の隙を突いて試合を振り出しに戻す。ゴールラインを越えそうになったボールをエウベルが回収し、ボックス中央へとグラウンダーで折り返す。キャプテンの喜田拓也が左足で合わせ、ゴール左下へと流し込んだ。
追いつかれた名古屋は、78分に勝ち越しの絶好機が訪れる。左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーのマテウス・カストロが高速のクロスをDFラインとGKの間に供給。ファーサイドに飛び込んだ藤井陽也が合わせたものの、シュートは惜しくも枠を外れた。
試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。両チームは今節勝利した首位ヴィッセル神戸に差を広げられ、サンフレッチェ広島が横浜FMと名古屋をかわして2位に浮上した。
次節は5月3日に行われ、横浜FMは敵地でサガン鳥栖、名古屋はホームでヴィッセル神戸と対戦する。
【スコア】
横浜F・マリノス 1-1 名古屋グランパス
【得点者】
0-1 41分 森下龍矢(名古屋)
1-1 72分 喜田拓也(横浜FM)
【スターティングメンバー】
横浜FM(4-3-3)
一森純;松原健(63分 山根陸)、畠中槙之輔、角田涼太朗、永戸勝也;渡辺皓太(81分 藤田譲瑠チマ)、喜田拓也、マルコス・ジュニオール(63分 西村拓真);水沼宏太(63分 ヤン・マテウス)、アンデルソン・ロペス、エウベル(73分 吉尾海夏)
名古屋(3-4-3)
ランゲラック;野上結貴、中谷進之介、藤井陽也;内田宅哉、米本拓司、稲垣祥、森下龍矢;マテウス・カストロ、酒井宣福(68分 和泉竜司)、永井謙佑(68分 キャスパー・ユンカー)