
23日に行われた明治安田生命J1リーグ第9節で川崎フロンターレと浦和レッズが対戦。試合は1-1のドローに終わった。
1点ビハインドで迎えた80分に投入された浦和MF早川隼平は、荻原拓也、安居海渡との連携から中盤左サイドで粘ってボールをキープし、荻原にスルーパス。抜け出した荻原のマイナスクロスからブライアン・リンセンの同点ゴールが生まれた。
先発起用だった19日のYBCルヴァンカップの湘南ベルマーレ戦でクラブ最年少となる公式戦ゴールを決めた高校3年生の早川。浦和ユース所属で昨季に次いで2種登録となっている17歳は、リーグ戦では初のピッチとなったが、「ファーストプレーで前を向けて、ガチャとなったところで自分の前に(ボールが)こぼれて。試合には入りやすかったと思います」と話し、「(ルヴァン杯から大きくメンバーが変わっていても)普段の練習がみんなレベル高いですし、差はあまり感じなかったです」と、湘南戦と変わらずにプレーできたとコメントした。
早川は同点弾の場面以外にも、車屋紳太郎から高い位置でボールを奪ってチャンスメイクするなど、15分ほどの時間ながら印象的なプレーを披露。「(ベンチ入りを告げられて)何か残せればとは思いましたけど、それ以上にチームの勝利に貢献できればいいなと思っていました」と、フォア・ザ・チームのプレーに集中したと続けた。
シュートの精度やテンポの速さなどは「試合を見直して改善していけたら」と、まだまだレベルアップする必要があると感じているようだが、「相手の間でボールを受けてパスを出すというのが自分の持ち味だと思うので、そこはどんどん見せていけたら」と意欲的に話す17歳。
チームはここからAFCチャンピオンズリーグ決勝2連戦の大一番へ向かうが、「人生で一度あるかないかというのもありますし、選手としてやるからにはそこを目指したいと思ってきたので、出られるなら頑張っていきたいです」と、浦和というクラブで育ってきた思いも胸にチームに全力で貢献する覚悟を示している。