西郷真央はもどかしい一日に悔し涙 同組選手の“圧”にも戸惑い「オーラがすごかった」

<シェブロン選手権 3日目◇22日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

なかなかパットが決まらない。初日に2オーバー・73位と出遅れながら、2日間にわたった第2ラウンドに「68」を出してカムバックした西郷真央だったが、決勝ラウンドはもどかしい一日になってしまった。
1バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「78」と6つスコアを落としたラウンド後。報道陣を前にした西郷は、顔を手で覆い「すいません…」という言葉を2度絞り出した。こみ上がってくる涙が止まらない。そして「きのうからきょうにかけて(グリーンの)スピードが違ったので、(第2ラウンドの残り)3ホールをプレーして合わせられるようにと思っていたけど…。きょうはパッティングが合ってなかった」と、やっとの思いで一日を振り返った。

前日には5つのバーディを奪い、6番のプレーを終えたところで中断を告げるホーンを聞いた。それが午後8時。きょうは朝7時6分から、残りの3ホールを消化したが、この時からグリーンの違いを感じていた。「ずっとパッティングがおかしかった。スピード感、ラインの幅も少し違い、それが修正できなかったのが悔しい」。チャンスについても決まらず、3パットで流れを崩す。最後の最後まで、コンディションに合わせることができなかった無念さが涙に変わった。

海外メジャーの舞台は、普段とは雰囲気も大きく異なる。この日、西郷と同組になったのはジェシカ・コルダとダニエル・カン(ともに米国)という、ともに米ツアー6勝ずつを挙げる実力者だった。「スタートホールから圧が違って、『これはやりづらいかもな』と思っていた。選手から出るオーラが、今まで回った選手のなかで一番すごかった。そのせいではまったくないけど、自分らしくプレーしたかった」と感想を話す。

今季の米ツアー予選会挑戦を明言し、来年からここを主戦場にしたい西郷にとって、そういった部分も今後乗り越える必要がある。「組全体が崩れていく状況だったけど、そのなかでグリーン周りのバリエーションやパーセーブしてくるところなど、自分にないものをたくさん持っていた。そういうところを勉強できたのはよかったかな」。この経験も今後に生かせそうだ。

ラウンド後には、「まっすぐ打てているかの確認とか基礎的な部分をしっかりチェックしたい」と、グリーン上の感覚を確かめ直す。トータル4オーバー・57位タイで迎える最終日。「あしたは笑顔で終われるように楽しんで頑張りたい」と、きょう流した涙をしっかりと乾かして日本に戻る。(文・間宮輝憲)

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