表情も髪色も明るい浅地洋佑、「必死こいて練習してトレーニングして」昨年の絶不調を脱出!

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 初日◇20日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>
 
昨年は極度の不調から24試合に出場して予選通過は9回、トップ10は0回、賞金ランキング84位に終わったツアー3勝の浅地洋佑。11月の「マイナビABCチャンピオンシップ」のときには、21年の優勝によって23年までのシードがあることから、「来年しっかり稼げるように」と、22年シーズンの成績は度外視して、オフに行うような高強度のトレーニングにシフトしていた。
そのとき、68キロだった体重を「理想は75キロ」、そして「ドライバーの飛距離は20ヤードアップさせたい。時代はマッチョですよ(笑)」と語っていた。今年は75キロには届かなかったものの「72キロくらいまでしかいかなくて、それでも3、4キロ増えた」とパワーアップ。ドライバーの飛距離も「280ヤードから285ヤード。5ヤードくらいアップしました」と、セカンドで持つクラブが1番手変わっている。
 
浅地は今年に入ってアジアンツアー4試合に出場。3月上旬に行われた「インターナショナルシリーズ・タイランド」では、3日目を終えてトップと1打差で優勝争いを演じるなど、調子が戻ってきている。4月の国内開幕戦、「東建ホームメイトカップ」では初日を3位タイで飛び出し、最終21位タイ。そして、欧州ツアーとの共催となった今大会では、「大きなミスは一回だけで、入ってほしいパットが入ってくれた」と初日に日本勢トップタイの5アンダー・6位タイと上々のスタートを切った。
 
「去年に比べたらかなりいい。全部良くなった。何であんなに悪かったか原因はわからないけど、必死こいて練習してトレーニングしたら、だいぶ感覚が戻ってきた」。昨年は不調の原因をスイングに求めて「いろいろいじくって、それがどんどん悪い方向に行っていた」という。
 
「ドローもフェードもきれいに打ち分けるようなスイングになりたい」とスイングの調整を続けてきたが、「まあ…無理でした」と諦め、「いまはもうフェード一辺倒。きょうもずっとフェードでやっていました」。欧州ツアーの左端に切った厳しいピンポジションは、左から右に曲がるフェードでは攻めにくいが、「そういうピンは狙わず、3、4メートルくらいに寄ればいいかなって、それが入ってくれた」と、ゴルフをシンプルにしたことが好成績につながっている。
 
トップとは3打差のいい位置で初日を終えたが「とりあえず予選通過に一歩近づいた感じ。週末までプレーすることが第一の目標。優勝まではまだ意識していません。3日目が終わってどの位置にいるかです」と自分に高望みはしていない。
 
初日の後半、5番パー5では、残り265ヤードのセカンドショットが「スプーンで打ってちょっと当たりが薄かったんですけど、風がフォローだったので助かって1メートルくらいについた。ラッキーみたいな(笑)」とイーグルを奪取。昨年までならミスヒットの原因をスイングに求めるところだが、今年は「結果重視」のゴルフと切り替えている。
 
国内開幕前の3月下旬に金髪にした。これまで、赤やピンク、緑とカラフルな髪色にしてきた浅地。「ここから色を入れるかもしれない。乞うご期待で(笑)」と表情も髪色同様に明るい。2日目以降も浅地らしいアイアンショットの精度とイマジネーションあふれるショートゲームに期待したい。(文・下村耕平)

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