
<シェブロン選手権 事前情報◇19日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>
前日のプロアマを「体の不良」のため欠場した渋野日向子だったが、開幕前日にはコースに姿を見せ18ホールを回った。「もう大丈夫です」と笑顔も見せるが、練習ラウンド自体は大事をとってドライバーなどは持たず、ウェッジとパターのみを携えてのコースチェックに終始。グリーンやその周辺ではクラブを振り、最終確認に余念がなかった。
今年から新会場になったザ・クラブatカールトン・ウッズの印象は、「むっちゃ長い!」。6800ヤードを超える距離を警戒する。「その日の体調や朝露の状態でも変わるかな。朝が寒いので」とパー4のセカンドショットでも3番ウッドを持つことも想定するほどだ。また、けっして大きいとはいえないグリーンも気になった。「縦距離を合わせるのが難しいホールも多かったし、グリーン周りのラフも長いので、なるべく入れたくない」。そこを狙うショットにも神経を使うことになりそう。
先週ハワイで行われた「ロッテ選手権」を終え、テキサス入り。この日の18ホールを合わせ、2ラウンドを消化した。昨年4位になっている大会ではあるが、当然ながら「場所が変わってますから、完全に違う大会ですね」とまっさらな気持ちでのスタートになる。バミューダ芝のグリーンは日が経つにつれ速さを増し、「さすがメジャーのセッティングだなって感じました」という言葉も出てくる。
現在取り組んでいるスイングについては、「私の性格上、始まったら緊張するかもしれないし、そのなかでいいショットが打てたらいい。ただ悪くは感じてない。まだまだスイング自体が固まっているわけではないので、やるべきことはたくさんある」と話す。「フェアウェイキープは絶対条件。セカンドショットは長いのが残ってしまうけど、(ピンと)同じ段に乗せたい。なんとかグリーンに乗せられるように頑張ります」と話すだけに、その出来がスコアに大きく影響することになる。
ラウンド後には、練習場でアプローチとパター練習を1時間30分ほど行い、コースを後にした。「特にめちゃくちゃ高ぶってる感じもなく落ち着いてる。いつも通り精いっぱいできればいいですね」。いよいよ始まる今季初のメジャー大会。コースは変われど、やはり昨年を上回る活躍を期待せずにはいられない。(文・間宮輝憲)