渋野日向子はリベンジマッチへ “天敵”ポアナ芝には「自分のストロークができるように」

<DIOインプラントLAオープン 事前情報◇29日◇パロス・バルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

およそ1年前、苦い思い出を残したロサンゼルスの地に、渋野日向子が戻ってきた。大会名は異なるものの、今大会の舞台となるコースで行われた昨年の「パロス・ベルデス選手権」はトータル7オーバーで予選落ち。米ツアーメンバー入りを果たして7戦目にして初めて予選落ちの悔しさを味わった場所だ。
先週大会終了後には「ズタボロにされたコース」と語っていたが、実際にコース入りをしてみても「あんまりいいイメージはないですね」と悪印象を抱いていることは否定できない。「去年はスコアが悪くて予選落ちをした。体力も必要ですし、風も強いし、グリーン上もめっちゃ難しいので、相当レベルの高いゴルフが必要になると思う」。アップダウンが激しく、西海岸から吹く海風に、昨シーズン大苦戦した“天敵”ポアナ芝。攻略のために頭をフル回転させるのと同時に、それを実現させる技術もより必要になってくる。

ショットで気をつけるポイントは「風が吹くとどうしても早くなっちゃうときがある」という“切り返し”。アンジュレーションが強いフェアウェイから小さなグリーンを狙っていくために必要なのは「風としっかり友達になること」。左右やフォロー、アゲンストの風で10~20ヤード飛距離が変わってくるといい、「そこの計算もしっかりしないといけない。自分がやるべきことをやれたらいいかな」と策を練る。

そして「いやだ(笑)」というポアナ芝に対しては「ぽこぽこはねるやつにあまり惑わされないようにしたい」と厄介なあいつを警戒する。先週は構えをつるように注意してスコスコ決めていたパッティングだが、今大会はそう簡単にはいかなさそう。「ぽこぽこ跳ねるのを計算するのは難しいから、自分のストロークができるようにしたい」とまずは冷静に語る。

移動で到着した月曜日にコース入りをして、歩きながらイン9ホールのグリーン周りを確認。火曜日に18ホールの練習ラウンドを行い、開幕前日の水曜日には16時前からイン9ホールを回るプロアマ戦へ参加。日没が迫り冷え込む中で、笑顔でホールアウトした。

今季初のトップ10入りを果たして迎えるこのリベンジマッチだが、「去年疲れとったか分からんけど、こんなに景色がいいのを知らなかった(笑)」と、1年前から比べたらちょっとした“心の余裕”も生まれているように見える。「まずは予選を通りたいなという思いもありますけど、ゴルフの内容も求めつつ、スイングもやりきれるように頑張りたいです」と意気込む一戦。確かな成長を感じられる4日間にしたい。(文・笠井あかり)

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