
■前回のあらすじ
20年近く連れ添った夫には、戸籍上の妻がいた…。籍を入れていなかった明子は、本妻に愛人扱いされ、葬式にも出るなと念を押されるが、どうしても最期を見届けたい一心で遠くから火葬場の煙を眺めるのだった。
明子おばちゃんは、見ていられないほど憔悴していました。大切な人を失っただけでなく、夫だと思っていた人には本妻がいて、さらに家も追い出されて…。これだけのことが一度に起こったら、どんなにショックか、その気持ちは計り知れません。
なんとか事実婚を証明できないかと私たちは必死で調べましたが、同居していた事実はあれど、住民票の表記も変えておらず世帯も別々、それぞれ働いているから社会保険も別…。周囲の人はふたりを夫婦だと思っていましたが、法的に証明するものはありません…。要するに長年の「同居人」に過ぎないのです。
さらに向こうにずっとお金を送っていたとすれば…別居していても婚姻は継続していたと判断されるとのこと…。
手の打ちようがありませんでした。
※この漫画は実話を元に編集しています