
Jリーグは4日、北海道コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督が、J1リーグで最多指揮試合記録を更新したと発表。
これまでの同記録は、柏レイソルやガンバ大阪などで指揮を執った西野朗氏の524試合が最多だったものの、前節にペトロヴィッチ監督がその記録に並ぶと、525試合目となった今節のアルビレックス新潟戦で最多記録を塗り替えた。
1957年10月18日生まれで現在65歳の同監督は、当時ユーゴスラビアの首都ベオグラード近郊の街・ロズニツァ出身。現役時代はMFとしてレッドスターやディナモ・ザグレブなどでプレー。現役時代の最後はオーストリアのシュトゥルム・グラーツで過ごし、1989年にオーストリア国籍を取得した。
その後は指導者に転身。2003年には古巣シュトゥルム・グラーツの監督にも就任した。契約満了後の2006年からはサンフレッチェ広島で指揮を執り、日本での監督キャリアをスタート。一度はJ2降格も経験したが、1シーズンで復帰し、2009年は昇格1年目ながらAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。2011年まで指揮し、翌年からは浦和レッズの監督に就任。およそ6シーズン半の間指揮を執り、2016年には年間勝ち点1位やYBCルヴァンカップ優勝という素晴らしい成績を残した。
2018年からは札幌の監督に。1年目にはクラブ史上最高となる4位フィニッシュを達成し、自身も初となるJリーグ優秀監督賞を受賞した。今季は札幌での6シーズン目を戦っている。
攻撃的なフットボールを展開し、若手育成にも定評のある指揮官として、Jリーグでもお馴染みとなったペトロヴィッチ監督。どこまでこの記録を伸ばすことになるのだろうか。