
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は、ブレントフォード戦の失点シーンが後に誤審だったと認められたことに言及し、改めて怒りの言葉を口にした。14日、イギリスメディア『BBC』が報じている。
現在プレミアリーグの首位を走るアーセナルは、11日にブレントフォードと対戦。前節のエヴァートン戦では久々に敗れていたため、ホームで勝利し勢いを取り戻したかった一戦だが、1点リードする74分にイヴァン・トニーの同点弾で追いつかれ、そのまま1-1で引き分けていた。
しかし試合後、ブレントフォードの同点ゴールのシーンで、得点をアシストしたクリスティアン・ノアゴールがオフサイドだったことが判明。得点が決まった際にはVARが介入していたものの、担当のリー・メイソン氏は別のシーンの確認のみを行い、ノアゴールのポジションについて線を引いて確認をすることはせず、そのままゴールを認めていた。
この事態を受け、プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は声明を発表。ブライトンの試合で起こった誤審の事例と合わせ、「VARに重大なエラーがあった」とし、「オフサイドの状況に関連していた両方の事象は人為的なミスであり、今後PGMOLで徹底的に審査していく」と明らかにした。
アーセナルのアルテタ監督はこの件について、PGMOLは最大限の対応をしたことを伺わせつつ、結果的に勝ち点「2」を失うこととなったことへの怒りを言葉にした。
「あれは人為的なミスではない。自分の仕事を理解していなかったということだ」
「我々は持っていた画像からすべての根拠を分析してね。大きな怒りと失望を抱えて試合を終えることになった」
「アーセナルは失うはずではなかった2ポイントの犠牲を払うことになった。だから、リーグ戦の中のどこかでこの2ポイントを見つけなければならないということになる」
「(PGMOLからの)謝罪と説明には感謝しているよ。彼らは本当にオープンだった。我々はフットボールの仲間から、多くの思いやりを受け取った」
「現実にはないだろうが、彼らが2ポイントを返してくれない限り、私が納得することはないよ」
「彼らは誠実でオープンだったし、心からの謝罪と説明はとても良い対応だったと思う。だがそれは、順位表での我々のポイントが、持っているはずだったものより2つ少ないという事実を変えることはないんだ」
結果として2戦連続で白星を逃したアーセナルは、15日にホームで2位マンチェスター・Cとの大一番を勝ち点差「3」で迎える。