
ヘタフェからスパルタ・プラハにローン移籍中のチェコ代表MFヤクブ・ヤンクトが、自身が同性愛者であることを公表した。
1996年1月19日生まれのヤンクトは現在27歳。ウディネーゼやサンプドリアなどを経て、2021年夏にヘタフェに加入した。ラ・リーガ14試合に出場し2アシストを記録したものの、序盤戦での負傷離脱の影響もあり、消化不良のシーズンに。昨夏からは母国の“名門”スパルタ・プラハにローン移籍で加入している。
ヤンクトは13日、自身の公式Twitterを通して「僕は同性愛者であり、もう隠したいとは思わない」と告白。続けて「全ての人と同じように、僕には長所と短所がある。家族がいて、友人がいる。そして、何年にも渡って、真剣に、プロフェッショナルに、情熱をもって、全力で取り組んできた仕事がある。みんなと同じようにね。僕は自由に生きたい。恐怖も、偏見も、暴力もなく、愛とともに」と思いを語っている。
同性愛者を公表したヤンクトの勇気ある行動に対して、ラ・リーガを筆頭に世界中のリーグ・クラブやサッカー選手から支持する声が届いている。ユヴェントスはクラブ公式サイトにて「私たちは分け隔てなく愛を祝福する」と、男子・女子ともにサッカークラブとして最初に声明を発表。またヘタフェは公式Twitter上で「私たちのサッカー選手であるヤクブ・ヤンクトに最大限の敬意を表し、無条件で応援する」と連隊を示した。
スペイン紙『マルカ』によると、これまでにも同性愛者であることを公表したサッカー選手は存在するものの、ラ・リーガに在籍したことのある選手としては初めてのようだ。