
コッパ・イタリア準々決勝が2日に行われ、ユヴェントスとラツィオが対戦した。
インテル、クレモネーゼ、フィオレンティーナが突破を決め、準決勝の残る1枠がユヴェントスとラツィオによって争われる。今季のユヴェントスは不正会計によってセリエAの勝ち点「15」をはく奪された。セリエAのタイトルが現実的ではないことを考慮すると、狙える国内タイトルはコッパ・イタリアのみとなっている。準々決勝の対戦相手はセリエAで現在3位につけているラツィオだ。ユヴェントスはフェデリコ・キエーザ、アドリアン・ラビオ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらが先発に名を連ねた。一方、ラツィオはフェリペ・アンデルソン、ルイス・アルベルト、チーロ・インモービレらがスタメン入りしている。
試合は序盤からユヴェントスがチャンスを作り出す。15分、ヴラホヴィッチとのワンツーから左サイドを突破したフィリップ・コスティッチが得意の左足から強烈なシュートを放ったものの、枠を捉えた一撃はGKに弾き出される。28分にはコスティッチのクロスボールからラビオがヘディングシュートを狙ったものの、シュートはGKの正面へ。
対するラツィオは33分、ダニーロ・カタルディからの横パスを受けたF・アンデルソンが右足を振り抜く。敵陣中央からパンチ力のある低弾道シュートを狙うも、シュートはわずかにゴール左へと外れている。
均衡が破れたのは44分。左サイドからのクロスボールがファーサイドに流れると、直前のプレーで右コーナーキックを蹴っていたコスティッチが右サイドでボールを拾う。左足で内巻きのクロスボールを送ると、飛び込んだグレイソン・ブレーメルがヘディングシュートでゴールネットを揺らし、ユヴェントスが先手を取った。
後半に入っても試合の様相は変わらない。70分にはマヌエル・ロカテッリの背後を狙ったスルーパスにモイーズ・キーンが反応。巧みなボールキープから右足フィニッシュまで持ち込むも、シュートはGKに阻まれる。後半アディショナルタイムには右からのクロスボールにキーンが反応したものの、わずかにタイミングが合わずフィニッシュまでは持ち込めなかった。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスが4シーズン連続となる準決勝に駒を進めた。現行のコッパ・イタリアは準決勝のみファーストレグとセカンドレグの2戦合計で勝敗が争われる。前者は4月4日と5日、後者は25日と26日に開催予定。ユヴェントスはインテルと対戦することが決まっており、昨季の決勝カードが準決勝で実現することとなった。
【スコア】
ユヴェントス 1-0 ラツィオ
【得点者】
1-0 44分 グレイソン・ブレーメル(ユヴェントス)