秋から冬にかけての季節は寒暖差が大きく、ラウンドで着るウェアのチョイスが難しい。そんな時季に便利なのが『フルジップブルゾン』だ。実際に着用してテストを行ったゴルフコーチの吉本巧が、選び方のポイントを話してくれた。
「ゴルフ用のアウターで気を付けたいのはサイズ感です。大きめでダボッとしていたら、どんなに高機能なアウターでもスイング中に邪魔になって、パフォーマンスが発揮できません。ある程度、体にフィットするサイズ感で着用し、ストレッチ性の高さなど、クラブを振りやすいものを選ぶことが大切です。今回はさまざまな『フルジップブルゾン』をテストしましたが、スイングに大事な肩周りが動くように工夫したものが多く、振りにくさを感じるものはありませんでした。その上でモデルによって保温性や携帯性に差がありますので、好みに合ったモノを選べば、ラウンドで重宝するはずです」(吉本)
最新モデルは撥水性など、急な雨に対応できるモノもあるので、きっと自分のプレースタイルに合ったモデルが見つかるはずだ。
今回はそんな『フルジップブルゾン』を6段階で評価。具体的な評価項目は、機能性、ストレッチ性、保温性、軽快さ、脱着のしやすさ、コストパフォーマンスの6点。総合結果はS+、S、A+、Aの4段階から評価し、ベストバイを決めた。
S+評価でベストバイに選ばれた『フルジップブルゾン』は?
■プーマ『PB ハイブリッド パデッド ジャケット』
胴体は厚めで保温性が高い素材を採用し、ポケットに手を入れると非常に温かい。また、腕は薄手で動きやすさを重視した設計のブルゾン。ベストを着ているのに近い感覚で肩の突っ張る感覚がまったくないのでスイングしやすい。
同じくS+評価だったのは?
■ドーム『アンダーアーマー DRIVE フルジップジャケット』
ストレッチ性の高い生地を使い、設計も工夫されているので、ノーストレスでスイングできる。着心地も軽快で、適度な保温性があるので秋口から冬にかけて活躍する。動きやすさ重視でブルゾンを選びたい人に最適。
S評価は2種だった。
■オークリー『SKULL IDEALLY HYBRID LT フルジップジャケット』
柔らかく撥水性のある素材で、軽快に着ることができる。上下で素材感を変えていることが特徴で、肩周りは伸縮性があってスイングしやすく、みぞおちから下は保温性を高めている。雨の日にも重宝するアイテムだ。
■FDR『フィドラ ナイロンストレッチ ジャケット』
薄く軽量なブルゾンで、コンパクトに畳んでキャディバッグに収納することが可能。着ると高いストレッチ性で動きやすく、肌寒い日にパッと羽織るのに最適。シンプルで合わせやすいデザインもグッド。
残る1種はA+評価。
■ニューエラ『フリース ジップアップ ジャケット』
厚手のブルゾンで保温性の高さはトップクラス。フリース生地で柔らかく、腕の裏側からワキにかけて伸縮性のある素材を使い、スイングの動きを邪魔しない設計になっている。ダブルジップでお腹がダボつかないこともポイント。
【解説】
吉本 巧
よしもと・たくみ/1980年生まれ、兵庫県出身。「吉本巧ゴルフアカデミー」を主宰し、アマチュアを中心に上達をサポート。独自に構築したメソッドときめ細かな指導が人気。
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