佐久間朱莉がまさかのダボ2つで首位陥落 女王戴冠に花を添える5勝目へ「まだ3打差。チャンスはある」

<大王製紙エリエールレディス 3日目◇22日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>

前日の2日目に年間女王を決めた佐久間朱莉が「73」と16ラウンドぶりオーバーパーの乱調で、首位の座から滑り落ちた。痛恨だったのは、2打目を前方の高い木に当てた5番パー4と、ティショットを右OBした16番パー3のダブルボギー。新女王は「大暴れの一日でした」と大きなため息をついた。
「ピン位置が難しかった。ティショットが右に行って、2打目がラフからだったので、余計に難しいコースになってしまいました。5番と16番は自分のミスなんですけどね」

前日は年間女王を争っていた神谷そらが予選落ちを喫し、その時点でメルセデス・ランキング1位が確定した。大きな目標をクリアした一夜明けの第3ラウンド。緊張感から解放されたことがマイナスに作用してしまったとも思えるが、「それはないと思います」と即座に否定し、「実感はまだないし、プレーに集中できたと思います」と話した。

ただ、前夜は200件ほど届いたというお祝いのメッセージに対し、できる限りお礼を返していた。就寝は午後9時半。どこか気持ちは高ぶったままで、いつもと違うラウンドになったのかもしれない。1ラウンド2ダブルボギーは今年6月の「ヨネックスレディス」初日以来で、アマ時代の18ラウンド(10試合)を含めても、484ラウンドで7度目の珍事。今季のダブルボギーが前週までわずか11個という抜群の安定感を誇っていただけに、まさに『上手の手から水が漏れた』ダボ2つだった。

それでも、そのままズルズルと後退はしなかった。17番パー5は残り202ヤードを2オンに成功してバーディを奪い、最終18番パー4は2メートルを沈めた。「クソッと思って、17、18番は取って終わりたいと思っていました。それをしっかりできたので、あすにつなげたいです」。意地の2連続バーディ締めでトータル8アンダーまで戻した。

最終組から出る最終日。「まだ3打差なのでチャンスはある。キーは5番ホールですね」。2.5メートルのパットを何とかねじ込み、トリプルボギーは何とか阻止した鬼門のホール。女王戴冠に花を添える5勝目は、この日の平均スコアが4.3585と最も難しかった450ヤードのパー4の攻略から始まる。(文・臼杵孝志)

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