古いギアを使用し続ける女子プロたちがいるが、彼女たちが絶対に手放せないという名器を彼女たちのコメントとともに紹介。今回は飛距離が出ない選手にとって不可欠なフェアウェイウッドの名器をお届けする。
【都 玲華】
3・5W:ゼクシオX(15・18度/ツアーAD FI 5S)※2019年発売
「もう6年前のゼクシオをずっと使っています。一番の理由は打感と音ですね。『カキーン』という音が本当に良くて。学生の頃から愛用しているので慣れています。性能としてはつかまりがよく、芝の上からでもやさしく打てるところが気に入っています」
【吉田優利】
3W:テーラーメイド SIM2 MAX(15度/スピーダーNXグリーン 50S)※2021年発売
飛距離が出やすくて、いろいろな弾道に打ち分けられる有能なモデル。スピンをかけることも可能だ。中古市場でも人気が高い。
【佐久間朱莉】
3W:ピン G430 MAX(16度、レジオフォーミュラM+ 55S/65S)※2022年発売
「あまり顔を大きく感じなくやさしいので、使っています。つかまってくれるヘッドが好きで右に飛んじゃう球が嫌なので、このモデルを使っていますね」
【金澤志奈】
3・5・7W:本間 T//WORLD GS(15・18・21度/ツアー AD TP-5S)※2021年発売
「すごくやさしいです。球を拾いやすくて高い球が打ちやすい。5W・7Wはスピンが入ってグリーンで止められます。高さが出て、飛距離も出るので、残り距離が長いメジャーのグリーンでも狙っていけました」
【川﨑春花】
3W:テーラーメイド SIMグローレ(15度/アッタスMB-FW S)※2020年発売
7W:テーラーメイド SIMグローレ(21度/イミドアンドサンズプロト)※2020年発売
「フェアウェイウッドは芝の上から打つクラブなので、やさしいほうがいいと思って使っています。ボールも止まりやすい? そうだと思います」
女子プロがやや古めのFWのモデルを愛用する要因について、クラブフィッターの吉川仁氏は以下のように語る。
「ギアは日々進化しています。最新モデルになるほど、低スピンで飛ぶなど飛距離性能や寛容性は間違いなく高くなります。一方で、最新クラブがすぐに使える環境にある女子プロでも、キズだらけの過去モデルを長年愛用している人がいます。その理由は、プロの感覚とそのクラブの飛距離性能がピッタリ合っていて、距離感が体に染み付いているからです。また、やや古いモデルの方が、飛び過ぎることもなくスピンもかかるメリットもあるのだと思います」
クラブに何を求めるかによって、女子プロが選ぶモデルも変わってくるということだろう。
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女子プロが手放さない名器を調査。関連記事【西郷真央、古江彩佳、佐久間朱莉、原英莉花、川﨑春花…女子プロが手放せない名器図鑑】を読めば、その秘密がわかる。
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