金子駆大が“世界への扉”を叩く 米ツアー最終予選会に挑戦表明「行けるときにチャレンジしたい」

<ダンロップフェニックストーナメント 事前情報◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7117ヤード・パー70>

先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」を制し、賞金ランキングトップに立った金子駆大が「ハードですけど、チャンスなので行こうと思います」と米ツアーへの予選会挑戦の意向を示した。
今大会終了時点の賞金ランキング5位以内に2次予選会、1位には最終予選会の出場権が与えられるが、金子の狙いは最終からの一点のみ。日本ツアーのトップとして世界への扉をこじ開けに行く。

金子は5月の「関西オープン」でツアー初優勝。このときLINEで約300件のお祝いメッセージが届いた。そして迎えた2勝目の今回は「50件ぐらい減って250件ぐらい。なんででしょうね? 減ったなあと思いました」と苦笑いを浮かべた。親しい人たちにとっては早くも勝って当たり前の存在になったのかもしれない。

優勝会見で「来週までに考えます」としていた今後のスケジュールは「1位だったら行きます」と最終予選会の切符を得た場合にのみ、挑戦することを決断。「コーチの目澤(秀憲)さんとパッティングコーチの橋本(真和)さんに相談して、行ける時にチャレンジしたほうがいいということになりました。最終からならJT(最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ)に出ても行けそうなので」。

今大会で金子を逆転する可能性があるのは2位の生源寺龍憲だけ。しかも、優勝が絶対条件とあって、金子がハードスケジュールで最終予選会の切符をつかむ可能性は高い。

優勝の翌週でややお疲れモードの金子は「きのうは回ろうと思ってコースに来たけど、しんどかったので練習だけして帰りました」と練習ラウンドは行っておらず、プレーしたのは前日のプロアマだけ。「パー71からパー70になって今年はそれほどスコアが伸びないんじゃないかと思う。フェアウエイがけっこう絞られているのでティショットが大事。昨年ぐらいの距離だったらやりやすかったんですけど」。パー70になったにもかかわらず、昨年より75ヤードも伸びたコースには手を焼きそうだ。

「賞金王争いを意識するのは来週から。優勝とかそういう目標は立てずに自分のゴルフができればいい。自分が思うゴルフができれば、上位に行けると思うので今週も簡単なミスをしないように頑張ります」。賞金王を獲得すれば、多くの試合に出られる条件でDPワールドツアーに挑戦するという別の道も開ける。

「コーンフェリーとDPだったらDPを選びます。いろんなところでゴルフができてDPは楽しそう」。世界の舞台に飛び出す直前のワクワクを、セベ・バレステロス、トム・ワトソン、タイガー・ウッズら、数々のスーパースターがプレーしてきたフェニックスにぶつける。(文・田中宏治)

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