今秋冬シーズンは外ブラ以外にも国内メーカーの前評判も上々だ。30本の最新ドライバーをツアープロの市原建彦が、ドロー、フェード、高弾道と中弾道でマッピングしてみた。自分の弾道、球筋に合ったモデルを探してみよう!
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今回は、ドライバーを以下の5タイプに分類している。
【高MOI系】安心感のあるシャローヘッド形状が好きな人に
【軽量系】今よりヘッドスピードを速くしたい人に
【バランス系】引っかけよりスライスのミスに悩んでいる人に
【アスリート系】ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーに
【ミニドライバー】大型ヘッドが苦手な人に
5タイプのヘッドがどのように分類されたのかに注目してほしい。全体的な傾向としては全カテゴリーで打ち出しが高くなった点が挙げられる。
「重心深度が深い高MOI系やバランス系はもちろん、アスリート系のロースピンモデルでも『G440 LST』や『BX1 LS』はかなり打球が上がってくれます。ライナー系のロースピンは『ELYTE ♦♦♦』と『Qi35 LS』くらいでした。全体的に球がドロップしづらい傾向にあります」(市原)
ドローとフェードで言えば、フックフェースで重心角を深くした極端なスライスキラーのモデルは減ったのも顕著だった。
「フックフェースで重心角を深くした極端につかまるヘッドは減りました。つかまりの良さがありつつ、左に行かないというドライバーが主流になっています。つかまりが欲しいベテランゴルファーが安心して振り抜けるモデルが増えた印象。海外メーカーと日本メーカーを比較すると、日本メーカーの方がつかまりが良くて、高弾道という傾向が強いです」(市原)
性能早見表を参考にしながら、ピッタリモデルを選んでほしい。
【高MOI系】
打点がズレたときの曲がり幅が少ない
「とにかく曲げたくない」というタイプにオススメなのが慣性モーメントが大きいドライバー。
ピン:G440 MAX
テーラーメイド:Qi35 MAX
ブリヂストン:BX2 HT
本間ゴルフ:TW777 MAX
ヤマハ:RMX DD-2
フォーティーン:DX-003
【軽量系】
280グラム台以下で楽に振り切れる
最近の軽量はシニア専用ではなく、アベレージでも使える。「軽・硬」のシャフトでHSが上がりやすいのが特徴。
ダンロップ:ゼクシオ 14
テーラーメイド:Qi35 MAX LITE
キャロウェイ:ELYTE MAX FAST
タイトリスト:GT1
プロギア:RS スピード
ミズノ:ST-MAX 230 LITE
【バランス系】
アベレージから中級者まで使える
スピン量、慣性モーメント、重量などが平均的なバランス系。クセが少なく、最も幅広いゴルファーが使える。
ダンロップ:ゼクシオ 14+
本間ゴルフ:TW777
ブリヂストン:BX1 ST
キャロウェイ:ELYTE
タイトリスト:GT2
フォーティーン:DX-001
【アスリート系】
プロや競技ゴルファー好みの低スピン
浅重心設計のロースピンタイプはHS45m/s以上のアスリートが打っても吹け上がらず、引っかけのミスも出にくい。
ピン:G440 LST
テーラーメイド:Qi35 LS
テーラーメイド:Qi35
キャロウェイ:ELYTE ♦♦♦
ブリヂストン:BX1 LS
ヤマハ:RMX DD-1
タイトリスト:GT3
グローブライド:オノフKURO
コブラ:DS ADAPT X
【ミニドライバー】
小回りが効く300cc台のヘッド
一般的なドライバーの460ccに対して、ミニドライバーは280~360cc。短いのでミート率が良くなる。
本間ゴルフ:TW777 360 Ti
テーラーメイド:r7クアッドミニ
キャロウェイ:ELYTE ミニ
■解説・試打:市原建彦
いちはら・たつひこ/ 1978年生まれ、神奈川県出身。1996年に世界ジュニアで優勝して、翌年プロ転向。2006年の「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」でツアー初優勝。
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