<アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン 最終日◇16日◇ペリカンGC(フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
大逆転とはならなかったが、西村優菜はこの最終戦に充実感を示した。最終日は4バーディ・3ボギーの「69」。トータル8アンダーはスタート時の15位から21位タイに下がったが、自信ばかりが積み重なった4日間だった。
今大会終了後のポイントランキングに基づき、来年の出場優先順位(カテゴリー)が決定する。トップ80がカテゴリー1、81~100位がカテゴリー11、101~125位がカテゴリー16、126~150位はカテゴリー19。101位以下となれば、出場カテゴリーを上げるために、Qシリーズ(米最終予選会、12月4~8日/アラバマ州)を突破する必要がある。
西村はランキング127位で迎えた。過去2年間は予選落ち(2024年)、51位(23年)と厳しい戦いを強いられていたコースで、「72」「64」「67」「69」をマーク。予選を通過したのはもちろん、今季自己最高位でフィニッシュ。ランキングを115位まで上げて、米3年目のシーズンを終えた。
「きょうは思うように体が動かなかった。でも最後まで諦めずにプレーできたし、この状態でアンダーパーで回れたのが大きい。自信がすこし増えた。長くてタフなコースで初日前半で3オーバーまでいったことを思えば、まあまあいいゴルフだった」
シード権を持って入った今シーズンは、序盤から予選落ちが目立った。メジャー大会を含む夏の欧州連戦、秋のアジアシリーズの出場権が得られず、10月は日本ツアーに推薦で、連戦出場した。
「すごく難しくて、苦しい年だった。悪いところから抜け出せなくて反省点も多い。でもシーズン後半からはいろんな材料を取り入れて、取り組んで、いいところまで持ってこれたっていうのは大きな成長。来年につなげられたらいいなと思う」
Qシリーズの前に、次週の日本ツアー「大王製紙エリエールレディス」(20~23日、愛媛・エリエールゴルフクラブ松山)に出場することが決まった。これが最終調整の場にもなる。手にした自信を一回りも二回りもさらに大きくして、アラバマに向かいたい。(文・笠井あかり)
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