座右の銘は「コツコツが勝つコツ」 金子駆大が圧勝で賞金王争いリード

<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇16日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

5打リードで最終日を迎えた金子駆大(かねこ・こうた)が「68」をマーク。パー70におけるトーナメントレコードを更新するトータル17アンダーで今季2勝目を飾った。この優勝で生源寺龍憲を抜いて賞金ランキングトップに浮上。「残り3試合でもうひとつ勝って、賞金王になれるように頑張ります」と決意を口にした。
終わってみれば6打差の圧勝だった。この日一番の緊張だったという1番の2メートルのパーパットを沈めると、2番で4メートル、3番で2メートルを決めて連続バーディ。6番パー4では第1打を右林に打ち込むなど、その後はピンチもあったが、すべてパーで切り抜ける。最も詰められた場面でも3打差。「20アンダーという目標に向かってプレーして、2位との差は考えないようにしていました」と振り返った。

初出場だった昨年も15位と上位でプレーした。「このコースはグリーンがきれいで、自分もそういうコースが好き。飛距離も必要ないので自分に合っているなと思っていました」。初日こそ3ボギーを喫したが、2日目からはボギーなし。5月の「関西オープン」で挙げた「1勝目はラッキーもあったけど、今回は2日目から完璧にできたので自信になります」。この勝利を更なる飛躍につなげるつもりだ。

優勝会見で座右の銘を聞かれると「恥ずかしいですね」と苦笑い。しばらくして「“コツコツが勝つコツ”です。誰かに聞いて、『いいな、大事だな』と思いました」と明かした。

金子自身、プロになり、自分で考えてゴルフに取り組みようになってからはコツコツと努力を積み重ねてきた。「自分のためにならないと思ったことはやりたくないし、嫌いなものは嫌い。ただ、いいと思ったことはずっとやっています」。練習を重ねてきたドライバーとパッティングに関しては、昨季からの成長を実感している。

次戦「ダンロップフェニックス」(11月20~23日)のフェニックスカントリークラブも「狭くて自分が好きなタイプのコースだと思っています」。大会終了後に賞金ランクトップの位置をキープできれば、来季の米ツアー出場権をかけた最終予選会の切符が手に入る。

「今年こんな成績が残せるとは思っていなかったし、いろいろ準備も必要だと思うので、来週までに考えます」。最終的に賞金ランク3位以内でフィニッシュすれば、DPワールド(欧州)ツアーの出場権が手に入る。欧州から米ツアーを目指すルートも選択肢のひとつだ。

金子にとって米ツアーでの優勝はゴルフ人生最大の目標。そこに向かって、大きく可能性が広がる勝利だったことは間違いない。(文・田中宏治)

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