「世界王者相手に粘り強く戦った」…チェルシーと激闘を演じたカラバフ指揮官がチームを祝福

 チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第4節が5日に行われ、カラバフ(アゼルバイジャン)はチェルシーと2-2で引き分けた。試合後、UEFA(欧州サッカー連盟)が、カラバフを率いるグルバン・グルバノフ監督の声を届けた。

 カラバフがホームにチェルシーを迎えた一戦は序盤の16分、チェルシーが最終ラインからボールを繋いで前進し、最後はブラジル代表FWエステヴァンが先制ゴールを奪う。カラバフは早々と1点ビハインドを強いられたが、ホームの大声援を背に、前半のうちに反撃をスタート。試合序盤から見せていたアグレッシブな姿勢を継続すると、29分には浮き球のスルーパスでラインを破ったコロンビア人FWカミロ・ドゥランが、相手を抜き去って左足でシュートを放つと、これはポストに嫌われたものの、こぼれ球を元カーボベルデ代表FWレアンドロ・アンドラーデが押し込む。

 同点ゴールが生まれた後、39分には、前線でのボール奪取から相手ボックス内でハンドを誘発し、PKキッカーを務めたモンテネグロ代表MFマルコ・ヤンコヴィッチが逆転ゴールをゲット。1点をリードして後半へ折り返すと、チェルシーの反撃をアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョの1点に抑え、試合は2-2でタイムアップを迎えた。

 この結果、カラバフは今大会における勝ち点を「7」に伸ばした。カラバフは第1節でベンフィカ(ポルトガル)を3-2で破り、アゼルバイジャン勢のCL本大会初勝利を記録すると、続く第2節では日本代表DF鈴木淳之介が所属するコペンハーゲン(デンマーク)を2-0で下して2連勝を記録。前節はアスレティック・ビルバオ(スペイン)に1-3で敗れていただけに、2試合ぶりにホームに戻る今節、リーグフェーズ突破のために最低でも勝ち点「1」を積み上げたいところだったが、見事にそのミッションを達成してみせた。

 試合後、グルバノフ監督は「まず何よりも、サポーターの皆さんにお祝いの言葉を述べたい。素晴らしい1日だった」とコメント。「私のチームは、現在の世界王者を相手に、試合最終盤まで粘り強く戦い抜いてくれた」とチームが見せたパフォーマンスを称えた。

 同時に、2008-09シーズンからカラバフで指揮を執り、就任18年目と長期政権を築くグルバノフ監督は「彼らは恐れを知らず、アゼルバイジャンの気概を示し、イングランドチーム相手に初得点を挙げた」と、再びCLの舞台で歴史の1ページをめくったことに喜びを示す。「当然ながら、この結果は、今後の戦いを見据えるにあたって、チームの自信と評価を高めるてくれるだろう」と語った。

 次節のリーグフェーズは25日に行われ、カラバフは敵地でナポリ(イタリア)と対戦する。

【ハイライト動画】チェルシーとカラバフの激闘はドロー

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