
「ワイルドホース女子ゴルフクラシック」で米下部のエプソン・ツアー初優勝を飾った原英莉花。彼女の各番手の打痕を調べてみると、興味深い傾向が浮かび上がった。その詳細をレポートする。
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原英莉花のアイアンの打痕は、スコアライン下から4、5本目付近に集中している。ほぼ芯で捉えていることが分かるが、他の女子プロと比べるとややヒール寄りに寄っているのはなぜだろうか。クラブフィッターの吉川仁氏に聞いてみた。
「スコアライン下から4、5本目に打痕が集まるのは、鋭角なダウンブロー軌道でボールを捉えられている証拠です。強く押し込むようなインパクトができているということ。ただし、ややヒール寄りに当たっているのは、ややアウトサイド・イン軌道で捉えており軽いフェードを打っている可能性がありますね」
アマチュアで意外と多いミスは「トゥ寄り打点」だという。タメがほどけて手元が浮き、トゥダウンした状態でインパクトすると、打点がトゥ寄りになり、結果としてボールが曲がってしまう。
一方、3Wや21度のUWの打痕はフェース中央に集まっている。こちらはストレート系の弾道を打っている可能性が高いと見られる。
いずれにせよ、アイアンで上目の一点に打痕を集中させられるショット技術には目を見張るものがある。これだけ正確なショットが打てれば、スコアメイクは格段に楽になるに違いない。
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山下美夢有の使用ギアも調査済み。関連記事【全英女子OP優勝・山下美夢有の打痕がすごすぎた! こんなに芯に集まるものなのか?】で詳細をチェックできる。