10秒後にガッカリ「頑張ったから…仕方ない」 尾関彩美悠が泣かされたカップ縁からの“1センチ”

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目◇11日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6688ヤード・パー72>

1秒、2秒、3秒…。制限時間の10秒は無情に過ぎた。トータル1オーバーで迎えた最終18番。尾関彩美悠のピン左奥からの約9メートルのバーディパットはカップの縁で止まった。下りのスライスライン。だが、フェアウェイ方向からの強い風に押し戻されたように、動かない。予選カットラインのトータルイーブンパーまで、あと1センチ、あとひと転がりだった。
「4分の1はカップに入っていた。下りのラインで、あそこで止まるなんて。ワンチャン、動いてくれないかなと思って、横から見ていたけど、ダメでした」

昨年は同じ2003年度生まれの川崎春花、櫻井心那と最終日最終組で回り、優勝争いを演じた大会で無念の予選落ち。1アンダーの45位から出たが、強風にも阻まれてバーディは2番の1つだけ。4番ではダブルボギー、7番でもスコアを落とした。パット数は「32」とグリーン上でも苦しみ、「きょうは18番みたいなパットばかり」とカップにも嫌われ続けた。

ルーキーイヤーの2022年に初優勝を果たし、2年目はメルセデス・ランキング(MR)41位。昨年は未勝利ながらMRはキャリアハイの16位まで上げた。2勝目を目標にスタートしたプロ4年目のシーズン。だが、開幕から17試合すべてに出て、今回で10度目の予選落ち。途中棄権も1試合あり、MR93位と極度の不振にあえいでいる。

膝をがっくりと折り、苦笑いを浮かべ、唇をかみ締め、最後はちょこんと触るだけのパーパットを沈め、終戦を受け入れた。「でも、頑張ったから…。仕方ない」。改めて思い知った一打の重み。この悔しさは必ず復活の糧となる。(文・臼杵孝志)

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