政田夢乃は「一見すると窮屈なスイング」 でも“おへそ”を使ってスムーズに回転していた【プロコーチが解説】

2023年にツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で年間4勝を挙げ、勢いそのままに5度目のJLPGAプロテストで合格を果たした政田夢乃。ルーキーイヤーとなった昨季は、限られた試合数のなかでリランキングを突破し、中盤戦以降の出場権を手に入れると、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で2位タイになるなど、優勝争いに何度も顔を出した。今季はファイナルQTを9位で突破し、開幕戦から出場している。そんな政田のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する。
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政田夢乃選手は、「アジャストの天才」と言える選手です。スイング中に少し沈み込み、インパクトで起き上がるという動きは、一般的にはエラー動作とされますが、政田選手はそれをうまく調整して、しっかりとボールに合わせてきます。

特に集中しているのは、インパクト時のフェースの向きです。どんな状況でもそこだけは外さないから、真っすぐな球を打てるのです。さらに、ハンドファーストの形で力強くボールを押し込むことで、しっかりとパワーも伝えられています。

特徴的なのが、おへその使い方です。ダウンスイングでおへそが早めに目標方向を向くことで、自然に体の左回転が始まります。この回転のしやすさが、政田選手のスムーズなスイングの土台になっているのでしょう。一見すると窮屈なフォームですが、実際にはしっかり“逃がし”の工夫がされています。

おへそを先行して目標に向けるときは、左腰を切り上げるようにすると下半身のパワーがボールに伝わります。ぜひ試してみてくださいね。

■政田夢乃
まさだ・ゆめの/ 2000年生まれ、北海道出身。5度目のプロテストで合格。昨年のルーキーイヤーは限られた試合でリランキングを突破し、最高2位の成績を収めるなど活躍。わずかにシード獲得はならなかったが、QTを上位で突破し、今季は開幕から参戦している。なないろ生命所属。

■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。

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