フェアウェイど真ん中 VS 深いラフ 「どちらの方が良い心理状態で打たなければいけないと思いますか?」

フェアウェイど真ん中と深いラフで心理状態が変わることがミスを誘発すると心理学者の児玉光雄氏は指摘する。
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私は定期的にアマチュアゴルファーを対象としたセミナーを開催しているのですが、その際に必ず次のような質問をします。

「フェアウェイセンターに止まっているボールと、深いラフに沈んでいるボールを比較したとき、アナタはどちらの方が良い心理状態で構えることができますか?」

そうするとキャリアの浅い人や100切り手前で苦しんでいる人からは高い確率で「フェアウェイセンターにあるボール」という答えが返ってきます。一方、シングルプレーヤーになるとその比率が半々になるのです。さらにプロになると「心理状態は変わらない」という人がほぼ100%を占めます。

次に2つ目の質問をします。

「フェアウェイセンターにあるボールと深いラフに沈んでいるボール。どちらの方が良い心理状態で打たなければいけないと思いますか?」

この質問に対しては、ほとんどの人が「深いラフに沈んでいるボール」と答えます。この2つの質問の答えからも分かるように、キャリアの浅い人を含めたアベレージゴルファーは、難しいライにあるときほど良い心理状態で打たなければいけないということが分かっていながら、悪い心理状態で構えてしまっているということです。これが、さらなるミスを誘発します。

理想は、フェアウェイにあろうが深いラフに沈んでいようが、いつも同じ心理状態でショットに臨むこと。どんな状況でも、フェアウェイの最高のライにあるボールをイメージすることで心理状態はさらに良くなり、ナイスショットの確率は上がるものなのです。

※『アルバトロス・ビュー』911号より抜粋

■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

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