“黒ほうき”から得たヒント 昨年覇者・石川遼のスイングが進化「このほうが打ちやすい」

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 事前情報◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇6956ヤード・パー71>

「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」から2週間のオフを挟み、石川遼がディフェンディングチャンピオンとして栃木に乗り込んできた。
「あっという間に過ぎてしまいましたね(笑)」と語ったオフ期間は、アプローチやパッティングなどショートゲームを中心に、ショット練習やトレーニングなど充実した時間を過ごした。クラブについては「4番ユーティリティの調整を行ったのと、同じモデルのスペアの60°を持って来ている」と明かした。

今大会は選手会が主催。大会実行委員長として出場した昨年は、初日から上位をキープし、逆転でツアー通算19勝目を飾った。当時を振り返ると「優勝争いの中には最後までいましたけど、少しもったいないプレーも多かった」と、メンタル面での課題を口にする。それ以降、自身のゴルフと向き合い続け、「ようやく、スイング以外の部分にも真剣に向き合えるようになった」と成長を実感している。

5年前から取り組んできたスイング改造も、ついに形になりつつある。これまでは「“日替わり”スイングをやっていた」と、毎回の練習で微調整を加えていたとうが、今は「型ができてきた。今はベースからズレたところを戻す作業」になりつつあり、“土台”の完成が見えてきたようだ。

昨年からの変化については、捻転差を作るための『左足のヒールアップ』が挙げられる。ダウンスイングで左足が伸び、インパクト後に体の回転方向に自然と動く。この一連の動作は飛距離アップだけでなく、「ヒールアップすると、切り返しで間を持ちやすくなる」とタイミングの取りやすさにもつながっている。
この動きは、今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で披露した“ブラックほうき素振り”とリンクしている。竹ぼうきを振ることで、空気抵抗を受けながらも力強くスイングする感覚が身につき、ついに“実戦投入”を決めた。

最近では「素振りをガンガンやっていた中でリズムが取りやすくなって、このほうが打ちやすいかも、と思った。コーチもヒールアップに関して『いいよ』と言ってくれたので、スイングに取り入れました」と実戦に応用している。平均飛距離は、昨季の294.07ヤードから今季6試合で297.45ヤードにアップ。その成果は数字にも表れている。

今季は「中日クラウンズ」の14位が自身最上位。優勝は「ゆっくりと、待ちながら」というスタンスの石川だが、連覇がかかる今大会では待つばかりでなく、仕掛けに行く4日間となりそうだ。(文・高木彩音)

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