最終目標は「アメリカで女王」 初優勝の入谷響が海外挑戦への“想い”を激白

<ニチレイレディス 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>

昨年のプロテストに合格し、ルーキーイヤーでツアー初優勝を挙げた入谷響。同期一番乗りの優勝になったが、胸に秘める想いも今季平均260ヤードに迫るドライバーショットなど、スケールの大きいゴルフに負けないほど熱いものだった。
優勝会見では、さらなる“大きな夢”についても語った。19歳の入谷がキャリア最高の目標に掲げたのが、「アメリカで女王になること」。それを願いながら「高校時代は一日1000球くらいは打っていました」という努力を重ね、プロになり、そしてまずは初優勝を手にした。

思い描く具体的な進出時期についても言及。「なるべく早く、来年にはいきたい」。ただ、「日本でも活躍したい」という気持ちもあり、「2年、日本でやってから行くのもありだし、中嶋プロ(指導を受ける中嶋常幸)にもそう言われている。早くて来年、(遅くとも)2年後には行けるようにしたい」とタイミングをはかっていく。そして「日本ツアーで5勝」というのが、その目安になる。

憧れる選手を聞かれると、米ツアー通算23勝で、殿堂入りも果たしたリディア・コ(ニュージーランド)の名を挙げる。まだ28歳ながら、メジャー3勝や、昨年のパリ五輪金メダルなど数々の栄冠をつかみとってきた選手と同じフィールドで戦うことを待ちわびる。

小学生の頃、日本で開催される米ツアー公式戦「TOTOジャパンクラシック」を観戦した際、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)にもらったサインボールは、「自宅にケースで保管してます」という宝物。「こういう選手になりたい」というプロ像が、この時に芽生えた。

今回の優勝で大きくその位置を上げることは間違いないが、現在の世界ランクは198位。現行のままなら75位以内で直行できる米ツアー最終予選会や、TOTOジャパンクラシックでの優勝などが、そのメーンルートになりそうだ。憧れの地で戦えるよう、2勝目、3勝目と勝利を積み重ねていく。(文・間宮輝憲)

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