
ゴルフに誘われたのに気分が乗らない。練習に行くのもおっくうに感じてしまう。好きだったはずのゴルフから意識が遠ざかっている人は、更年期障害を疑ったほうがいいかもしれない。いまや男性でも更年期になるのは当たり前の時代。「男性更年期症状は、誰にでも起こります」と、話すのは男性更年期治療に積極的に取り組んでいる平澤精一先生だ。
男性更年期障害の主な原因は、男性ホルモンのテストステロンの中でも活性的な「遊離テストステロン」が減ることで起きるという。
「テストステロンは、脳の視床下部にある下垂体の調整のもと、主に精巣で産生されます。加齢により命令を出す下垂体、あるいは精巣の機能が衰えると、遊離テストステロンの分泌量が減少します」
テストステロンには、筋肉や骨の成長を促す効果や、内臓脂肪の増加を抑制したり、性欲を増強する役割もあるという。つまり「遊離テストステロン」が減ると、更年期の予兆としてだるさや朝勃ちの回数の減少などが起こる。これを年のせいだと放置するのは危険だということだ。また、男性更年期障害の予防や治療について、日本は後進国だという。
「欧米男性にとって、性機能の低下はゆゆしき問題。『これまでできたことができなくなるのは病気=治療する』という考えが一般的です。しかし、日本では『表立って声にするべきじゃない』『男なら少々つらくても我慢』という意識が根強く、本格的に治療が始まったのは2007年と比較的最近です」
我慢はもちろん、兆候があるのに放置してしまうと、やる気がどんどん削がれてしまう。大好きなゴルフへの興味が失われてしまう前に、事前の対策を取ろう。その効果的な方法を紹介。
■ハデ目のゴルフウェアを選ぶ
テストステロンは別名「見栄っ張りホルモン」。ファミリーカーではなくスポーツカーを選ぶ、服は目立つ色を着るなど、人目につくことで増えやすいからだ。この特性を活用。赤や黄色などのゴルフウェアで、コースの視線を集めよう!
■欧米では常識⁉ ホルモン補充療法を受ける
遊離テストステロン値が7.5pg/mlを下回ると、治療の対象に。保険適用でホルモン補充療法を受けられる。自前でテストステロンをつくることを目指す、漢方治療と並行して行われる場合が多い。治療さえすればOKではなく、基本的な生活リズムを整えることが土台だ。
【解説】
平澤精一
ひらさわ・せいいち/マイシティクリニック総院長。日本メンズヘルス医学会所属。日本医科大学を卒業後、同付属病院勤務などを経て1992年マイシティクリニックを開業。男性更年期治療や高齢者の健康維持に積極的に取り組んでいる。『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』(フォレスト出版)など著書多数。
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