“赤字”はわずか9人の難セッティング 河本結は会心ラウンドに「100点」

<全米女子オープン 3日目◇31日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

一時は西郷真央、渋野日向子、竹田麗央の3人が首位に並ぶ場面もあり、日本勢の活躍が目立つ今大会。米ツアー組が上位につける中、日本ツアーからスポット参戦の河本結も奮闘。首位と6打差のトータル1アンダー・13位タイで最終日を迎える。
難しいピンポジションに多くの選手が手を焼き、アンダーパーで回ったのはわずか9人。その一人に河本が名を連ねた。出だし10番から連続バーディー。その後はすべてパーで切り抜け、2バーディの貯金を最後まで守りきった。

「いいパッティングが続けて入ってくれた。ピン位置がタフで、日本にはないセッティング。どう攻略していこうかで頭がいっぱいでしたが、楽しかったです」。そう語る表情には、どこか自信ものぞかせる。自己採点は「100点」と力強く答えた。

「惜しいパッティングもあって、全部入っていたら優勝争いになっているくらいの感じ。それはないか(笑)。でもピンチもなく、いいショットを打ち続けられた」

「69」で初日を終えるも、2日目は「76」と落として後退。それでもムービングデーに巻き返した。もし2日目の失速がなければ…と、優勝争いの可能性すら感じさせる内容だ。

とはいえ、「経験不足というか。優勝したい気持ちはあるけれど、そういう部分がまだまだ」と、3日間通して安定したスコアを出し切れなかった点には課題も感じている。2年連続3度目の出場で、初出場の2020年は60位、昨年は39位と、着実に順位を上げている。「段階を上げて、強くなっていけたら」と、現実的な目標としてはトップ10入りを見据えている。

リーダーボードの上位には、同じ日本国旗を背負う選手の名前がある。「回っていてアウェイを感じる部分がある。その中でも上位に(日本勢が)多くいたので、自分も同じ日本人として、誇りをもってプレーできた。勝手に元気づけられました」と心境も語った。

6打差の逆転を目指す最終日。「コースが難しいのでどう攻略するかの戦い。60台を出して帰りたい」。日本ツアーの実力を世界に証明すべく、全力でラスト1日を戦い抜く。(文・齊藤啓介)

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