“怪物級”ビッグドライブ ブライソン・デシャンボーの飛距離がすごすぎる

<マスターズ 初日◇10日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

LIVゴルフを主戦場にするブライソン・デシャンボー(米国)がオーガスタで大暴れだ。7バーディ・4ボギーの「69」で回り、首位と4打差の3アンダー・5位タイにつけた。

昨年の「全米オープン」ではローリー・マキロイ(北アイルランド)を退けて大会2勝目を挙げ、同年のマスターズでも自己最高の6位でフィニッシュ。9度目の出場となる今年も、勢いそのままに上位争いを繰り広げている。松山英樹と同組で回った初日を終え、「マスターズでアンダーパーで回れるのは名誉なことだし、週末に向けていいチャンスになる」と表情を引き締めた。

ナイスガイとしても知られるデシャンボーは、マスターズでもパトロン(ギャラリー)からの人気は絶大。大声援に笑顔で応えたり、インターバル中には気さくにグータッチに応じるなど、大会の雰囲気を存分に楽しんでいた。

その人気の最大の理由は、やはり代名詞でもある飛距離。15番パー5ではティショットを351ヤードかっ飛ばした。ドライビングディスタンスは平均340.5ヤードで、もちろん全体1位。2位のダスティン・ジョンソン(米国)には15.1ヤードも差をつけており、まさに“規格外”だ。

そんなデシャンボーは今週、バッグいっぱいになるほどのドライバーヘッドを持ち込んでいる。開幕直前まで「完璧なヘッド」を探し求め、テストしてはペンで書きこんで…と繰り返す姿が目撃されていた。

「僕のようなヘッドスピードの持ち主は、超精密でないといけない。だから、いろんなヘッドを試してみて、それがどう反応するか、どう感じるか、どう手になじむかを確かめている。今はとてもいいスイングができているから、最も合っているものを手に入れたいんだ」

その火曜日には393球も打ち込み、ボール初速が186mph=83.15m/sを表示するものもあった。その爆発的な飛距離を生み出す筋力も、ドライバーをひたすら打ち続けられる体力もモンスター級だ。結局、初日のラウンドでは、昨年の全米オープンで優勝した際にも使用していた、クランクゴルフの『フォーミュラファイア』を選んだ。

ホールアウト時には午後7時を過ぎていたが、取材対応を終えると練習場に直行。ここでもドライバーを繰り返し振った。「調整してより良くできるように」と準備に余念はない。ティイングエリアでアイアンを握れば、特大の一打を期待する観客からブーイングが飛ぶのは、もはや当たり前の光景。2日目はどんなビッグドライブが飛び出すか?(文・笠井あかり)

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