石川航が初の首位発進 「しっくりきた」新パターでバーディ量産

<東建ホームメイトカップ 初日◇10日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7069ヤード・パー71>

石川遼の弟・航(わたる)が、8バーディ・2ボギーの「65」をマーク。自身のツアー自己ベストを更新し、兄・遼とともに6アンダーの首位発進を決めた。
前半11番でボギーを先行させたが、12番から3連続バーディを奪取。さらに17番でもスコアを伸ばし、3アンダーで折り返した。後半でも2番から再び3連続で伸ばすなど、この日はバーディを量産した。

リーダーボード最上位に自身の名前がある。「不思議な感じはしました。いつも自分の名前は載ってないものとして見ているボードでした。そこに載っているのは、いいなと思いました」と言って、ニコリと笑った。

ラウンド中には、兄・遼が上位にいることも確認していた。「上手いなと思いました。僕にはこのスコアを出せる実力はないと思っていて、きょうはたまたま。あまり(遼に)思うことはなく、自分のプレーに集中しないといけない」と冷静に振り返る。

これまでのツアー自己ベストは、2023年「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」2日目にマークした3アンダー。この日の6アンダーでそれを大きく塗り替え、初の首位スタートを決めた。「スコアが出た要因としては、パッティングがよく入ってくれた。ティショットも良くて、常にいい位置からセカンドを打てました」と手応えを口にした。

今年からはオデッセイの『Ai-ONE JAILBIRD MINI CS』を投入。オフにフィッティングでデータを取り、パッティングコーチの橋本真和氏に相談した上で決めた一本だ。

「毎回、データを取るとばらつきがありました。もともとピン型を使っていたんですけど、ばらつきを減らしたくてマレットに変えたいと話したんです」と、橋本コーチに相談。「打点が少し外れたとしてもカバーしてくれるパター」を提案され、「すぐにしっくりきたので変えました」。新パターは早速、その力を発揮した。

「きょうはパッティングが上手くハマってくれましたし、全体的にいいプレーができました。あすはどうなるかわからないですが、自分がするべきことをしっかりやって、集中していきたいです」。あすも心強いパターとともにスコアを伸ばし、好位置で決勝ラウンドに進みたい。(文・高木彩音)

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