最終日最終組入りは“3連続”でストップ 菅楓華が逆転初Vへ「あとはバックナインでの集中力」

<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇5日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>

ツアー史上初となる開幕3連続で最終日最終組を経験した菅楓華。今大会はトータル7アンダー・7位タイで最終組入りを逃したものの、首位と4打差のV圏内で最終日を迎える。
初日は「71」で27位発進。2日目にはボギーなしの3バーディで「69」をマークし、11位に浮上した。「開幕戦からすごく自信がついて、2戦目もショットの調子が良かった。そのままの流れで今週もプレーできている」と、悲願の初優勝に向けて好調を維持している。

3日目は5番パー5で池に入れてダブルボギーを叩いたが、「ダボはしょうがないかなという感じでした。しっかり集中できたと思います」と気持ちを切り替え、直後の6番でバーディ。さらに9番、15番でもスコアを伸ばし、「69」で7位に順位を上げた。

「ショットは悪くなかったので、あとはパターが入ってくれればと思っていました。ダボの次のホールでしっかりバーディを獲れたことが、きょうの流れに繋がった」

最終日最終組には入らなかったが、これまでの優勝争いを通して自身の成長を実感している。特に、5番でダブルボギーを叩いた後の立ち直りには、「気持ちの切り替えの部分が成長したと思う」と手応えを口にする。開幕戦では優勝争いの緊張感に飲まれる場面もあったが、試合を重ねるごとにそのプレッシャーも和らぎ、「あとはバックナインでの集中力がカギになると思います」と、勝利に必要な要素も見えてきた。

課題は、最終日にスコアを伸ばしきれない点。本人もそれを自覚している。「チャンスを外してしまうと、そこから波に乗れないことが多かった。チャンスが来た時にしっかり決められれば、リズムも流れも良くなってくると思います」。最終組のプレッシャーから解放され、“追いかける立場”として猛チャージを狙う構えだ。

もっとも、あすの最終日はあいにくの雨予報。「雨なので、爆発的なスコアは出しづらいかもしれませんが、ノーボギーで回れるようにしたいです。ロングホールでバーディが獲れたら理想ですね」と、落ち着いた表情で語る。無理をせず、パー5で確実にスコアメーク。難攻不落の葛城で、19歳が冷静に初優勝をつかみにいく。(文・齊藤啓介)

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