GKカリウスがシャルケで初出場、好守連発で自身4年ぶりクリーンシート! 「それが僕の仕事」

 ドイツ人GKロリス・カリウスが、新天地シャルケでのデビュー戦で完封勝利に貢献した。2月28日にドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えた。

 現在31歳のカリウスは2012年にマインツでデビューを飾ると、2016年夏にリヴァプールへ完全移籍し、同クラブ加入から2年で公式戦49試合に出場した。しかし、2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ決勝レアル・マドリード戦で致命的なミスを連発し、同試合を境にキャリアが暗転。2018年夏のブラジル代表GKアリソン加入によってカリウスはリヴァプールで戦力外となり、ベシクタシュとウニオン・ベルリンへの期限付き移籍を経験した後、2022年夏に契約満了でリヴァプールを退団した。

 カリウスは2022年9月からニューカッスルに加入。バックアッパーとして、2022-23シーズンはカップ戦の1試合、23-24シーズンはプレミアリーグの1試合に出場した。2024年夏に再びフリートランスファーとなった同選手は、今年1月に半年契約でシャルケに加入した。

 シャルケではドイツ人GKユスティン・ヘーケレンがゴールマウスに立っていたが、ブンデスリーガ2部での失点数がワースト3位タイの不安定なパフォーマンスは批判の対象となっていた。そしてケース・ファン・ウォンデレン監督は、第24節プロイセン・ミュンスター戦でカリウスの起用を決断。するとカリウスは見事、期待に応えて好セーブを連発した。プロイセンが枠内シュート8本、ゴール期待値「1.68」と何度もゴールに迫ってきたが、カリウスがタイミングの良い飛び出しや安定感のあるパンチングでピンチをしのぎ続ける。シャルケは86分に待望の先制点を獲得し、1-0で完封勝利を果たした。

『スカイ』は「ロリス・カリウスがドイツのプロサッカー界に見事なカムバックを果たした。このGKは、シャルケの失点を力強い反射神経と的確な俯瞰力で防いだ」と、その活躍を絶賛。カリウスは試合後、「GKが優秀であることは常によいことだ。チームに安心感を与え、ゴールに迫ってくるものを排除しようとした。それが僕の仕事だ。ゴールを守りきれなかったら失望していただろう。デビュー戦としては上出来だった」と、上機嫌で『スカイ』のマイクに語った。

 カリウスが公式戦でクリーンシートを達成したのは、ウニオン・ベルリン時代の2021年2月以来。同選手は果たして、2部でもがく名門の救世主となれるのだろうか。残り10試合でシャルケは暫定12位。昇格プレーオフ圏内の3位カイザースラウテルン、3部との入れ替え戦出場圏内の16位ブラウンシュヴァイクともに、暫定勝ち点差は「9」となっている。

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