山内日菜子の14本を直撃取材‼ なぜ『40S』の軽・硬シャフトに替えた? 『Qi35』はLSよりコア!? 6I抜いて7Uを入れた理由は? 

昨季終盤、「伊藤園レディス」で2勝目を飾り、同時にシードを確定させた山内日菜子。彼女のセッティングの詳細について本人に直撃取材した。

ドライバーは『Qi35』(10.5度)に『スピーダーNXグリーン 40S』を採用。新モデルを投入しているが、どこを気に入っているのだろうか?

「新作で比べたのは、『Qi35』のコアタイプとLSタイプ。コアの方がやさしめだけど、LSの方が顔がカッコよくて迷いました。でも、コアは顔も構えやすいし、ミスへのやさしさもあります。前作と比べると去年よりも楽になりました。それに、フェースの面が自分に見える顔なので安心感がありますね」

『スピーダーNXグリーン 40S』シャフトは以前は50Rだったが、現在は”軽・硬”の40Sを採用。「軽い40gのSにして、簡単にドライバーを打ちたい思いがあって替えました。数値を見たときに安定したのは40Sで、振りやすかったですね」。

驚くのは、6Iを抜いて7Uを入れいている点だろう。『Qi10レスキュー』(31度)に『MCH 50S』シャフトを使用しているのはなぜか?

「アイアンよりユーティリティの方が好きなんです。6Iが難しく感じた時期があって、ミスショットしたり……。思い切ってユーティリティにしようと考えました。ミスの幅がすごく減りましたね。ラフで使うことが多いで、ユーティリティの方が楽だと思いました」

パターは『スパイダーツアーX X7』を使用。厚い信頼を寄せている1本のようだ。

「古いモデルなんです。もうエースパターですね。打感が一番好き。マレット型なのでミスが少ないパターだと思います。いろいろ試しますけど、トータルでこれがいいですね。最終的に戻る場所になっています」

最後に昨年途中にアイアンを上がるモデルに替えたり、シャフトを全体的に軽量化させたりするなどやさしいセッティングに仕上げている点について聞いた。

「去年前半戦でいろいろシャフトを変えたり、ごちゃごちゃになってしまったんです。結果、ハードスペックは難しいなと感じました。レンジでいい球を打てますが、試合の3、4日目にできるようになることが大事だなと。だから、スペックはやさしいものにしました」

セッティングを試行錯誤させてようやく答えが見つかった山内日菜子。今季も3勝目を挙げることを期待したいものだ。

【山内日菜子のクラブセッティング】
1W:Qi35(10.5度/スピーダーNXグリーン 40S)
3W:Qi35 MAX(15.5度/スピーダーNXグリーン 40S)
5・7W: Qi35 MAX(18.5・21.5度/スピーダーNXグリーン 50S)
4・5U: Qi35 MAX レスキュー(23・27度/MCH 50S)
7U: Qi10レスキュー(31度/MCH 50S)
7I~PW:P770(MCI 60S)
50・58度:ミルドグラインド4(N.S.PRO 850GH R)
PT:スパイダーツアーX X7
BALL:テーラーメイド TP5X

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川崎の14本のセッティングを分析。関連記事【24年シーズン3勝・川崎春花の14本を分析! なぜ1WもUTもアイアンも古いモデルを使うのか?】を読めば、強さの秘密がわかります。

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