上田桃子、菊地絵理香、平田憲聖は、なぜ古いUTを使い続けるのか?

上田桃子、菊地絵理香、平田憲聖らが使用するユーティリティを撮影すると、最新モデルでないことを発見。なぜ古いモデルを使うのかを調査してみた。

菊地は3・4・5Uで『タイトリスト816H1』(21・25・27度)ヘッドに『スピーダーNX グリーン 50S』を採用している。なぜ2015年発売のモデルを使うのかを本人に聞いてみた。

「最新のユーティリティは棒球で飛ぶので、飛び過ぎてしまう。プロにはその飛距離はあまり必要ないんです。グリーンで止まらないので。高さが出るこのモデルが手放せないんです。これはちょっと小ぶりで構えやすい。最新のユーティリティは顔がボテッてしているのが多くて……。『タイトリスト816H1』は在庫を持っていないので、壊れたら終わりですね(笑)」

ちなみに今季ツアー撤退を表明した上田桃子も4Uで『タイトリスト 816 H1』(23度)を使用し続けていた。どんなに最新モデルが出現しようとも、自分の体の感覚に合った距離感があり、手放せなかったのだろう。

平田憲聖は4Uで『ミズノMP FLI-HI』(24度)ヘッドに『N.S.プロ モーダス3 ツアー115X』シャフトを採用している。こちらも2010年発売のモデルだが、どこを気に入っているのだろうか?

「2年ほど前に中古店で8,000円ほどで買ったんですが、飛びすぎないのがいいですね。最近のクラブはテクノロジーの進化もあり、想定外に飛んでしまうこともあります。昔のモデルですけど球が上がってやさしいですし、飛びすぎないのでコントロールもしやすいんです」

クラブフィッターの吉川仁氏は以下のように解説する。「ツアープロが古いモデルを使い続けるのは、プロの振る感覚とそのクラブの飛距離性能がピッタリ合っていて、距離感が体に染み付いているからでしょう。最新モデルはロースピンで飛距離が出る。以前のモデルの方が、高さが出てスピン量も確保できるため。硬いグリーンでも止めやすいのだと思います」。

必ずしも最新モデルが、その人にとっての最良のクラブでないということなのだろう。

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