自己記録更新のロケットスタートも「7連続行きたかった…」 山下美夢有は1差2位で最終日へ

<LPGA Qシリーズ(最終予選) 4日目◇8日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

2位から出た山下美夢有がド派手なロケットスタートを決めた。奥5メートルから繊細なタッチで流し込んでバーディ発進。その後もショットで作ったチャンスを決めきり、6連続バーディで滑り出した。
2番、3番では4メートル前後の微妙な距離を沈め、4番、5番では1メートル強にショットを寄せた。距離が短い6番パー5でも確実にバーディを奪い、これで6連続。2023年「ニチレイレディス」で記録した自己ベスト(5連続)を更新した。

7番で7メートルのバーディパットが惜しくも右に切れて、バーディ列車はストップ。「距離も長くてピン位置が難しかったので、なかなか攻めきれないホールだった。7連続くらい行きたかった」と喜びよりも悔しさを口にするのが山下らしい。

それでも、8番で2メートルのフックラインを決めてハーフ『29』をマークした。後半では短いパットを外すシーンもあったが、14番、17番と伸ばしてクロッシングズコースを9バーディ・ボギーなしの「63」でホールアウト。トータル19アンダー・2位タイで最終日を迎える。

難度の高いフォールズコースを回った2日目は「71」とアンダースコアを逃したが、連日のビッグスコアでリーダーボードの上位を走っている。ショットについても「だいぶ良くなってきている。このリズムを保ったままあしたもプレーできたらいい」と好感触を残した。

出場権を獲得できるボーダーライン(25位タイ)からは、15打のリードをつけて安全圏にいる。首位の岩井千怜との差はわずか1打。世界ランキングでフィールド最上位のトップランカーにとって、首位通過の可能性も十分にある状況だ。「結果的にそうなればいいかなと思います」と控えめながらも、逆転への意欲をのぞかせた。

「きょうは本当に完璧だった。あしたもノーボギーでできるように頑張りたい」。目指す日本のエースがラスト18ホールに照準を定めた。(文・笠井あかり)

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