日米QT連戦…吉田優利が挑む“試練の2週間” 日本の複数年シードは行使せず「忙しいけどやるしかない」

<JLPGA ファイナルQT 初日◇26日◇葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡県)◇6454ヤード・パー72>

今季、米国女子ツアーを主戦場にした吉田優利が、プロテストに合格した2019年以来となる日本のQTを戦っている。
今週、そして来週と“試練の2週間”に臨むことになる。米ツアー1年目をポイントランキング102位で終えたことで、80位以内が得られるシード、さらに第1回リシャッフルまでの出場権が付与される“準シード”の81~100位以内も逃した。日本では今季5試合の出場にとどまりシード権を喪失。こういった事情もあり来季の出場権を手に入れるため、日米ともに予選会を受けることを決めた。

葛城での4日間を終えると、すぐさま渡米。12月5日からアラバマ州で行われる最終予選会(Qシリーズ)にも参加する。「忙しいですね。でもやるしかないのでうまく調整できれば」と、今は腹をくくっている。

その“第1ラウンド”は、3アンダーで迎えた15番パー3で、ティショットを左のラフに曲げ3オン2パットのダブルボギーも叩いたが、1アンダー・23位タイとまずまずの位置で滑り出した。「パターがうまくいかない」という違和感はあったが、しっかりとスコアをまとめた印象だ。

今回のQTには、1日まで行われていた最終プロテストに合格した妹の鈴も出場。本番前日の25日には、練習ラウンドもともにした。「ゴルフの話はしなかったですけど、プロとして同じ試合に出るのは初めてですし、うれしいですね」。こう話す時は、姉の顔ものぞかせる。

昨年のメジャー大会「ワールドレディスサロンパスカップ」を制したことで3年間の複数年シードは保有しているが、今回、その使用は“封印”。それは来年も米国ツアーでのプレーが第一目標だからだ。「スコアを伸ばしてついていけるように」。安心して渡米するためにも、まずはきっちりと日本ツアーの出場権を確保しておきたい。(文・間宮輝憲)

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