昨季“下克上V”の山内日菜子 来季シードへ崖っぷち「なるようにしかならない」

<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇23日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>

昨年3月の「アクサレディス宮崎」でQTランキング181位だった山内日菜子がツアー初優勝。地元・宮崎で涙の“下克上V”を果たし、メルセデス・ランキング(MR)42位で自身初のシード権を獲得した。
しかし、今季は31試合に出場して16度の予選落ちを喫し、現在のMRは70位にとどまっている。来季のシード権が決まる11月の「大王製紙エリエールレディス」まで、この大会を入れて残り3試合(出場権がないTOTOジャパンクラシックを除く)。2年連続のシード獲得に向けて、“崖っぷち”の厳しい戦いが続いている。それでも本人は「調子は上向いてきました」と、明るい表情で取材に応じてくれた。

きっかけは、8月に行われた「ゴルフ5レディス」だった。父・克則さんの助言でクラブセッティングを大幅に変更。大雨の影響で36ホールの短縮競技になったものの、単独2位に入った。

「パーオン率がずっと課題だったんですが、最近は18ホール中15ホールでパーオンができるようになってきたので、ショットが全体的に安定してきました」。ゴルフ5レディス開催前までのパーオン率は58.7%だったが、現在は60.1%と改善されてきている。

クラブセッティングも固まり、上昇気流の山内。昨年大会では首位タイ発進を決めるなど、コースの印象は悪くない。「すごく奇麗なコース。グリーン周りのアプローチの感覚が良かったと思います。あとはパッティングがかみ合えば上位で戦えるゴルフにはなってきたと思うので、頑張りたい」と意気込む。

「(シードについて)意識はめちゃくちゃしてますけど、なるようにしかならない。あんまり考えすぎてもいい方向に行かないっていうのは分かっているので、残り3試合は伸び伸びやって。最悪、QTからまた頑張れば来年も全く出られなくなるわけでもないので。気負わずやりたいです」。まずは目の前の一戦に集中する。(文・神吉孝昌)

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