原辰徳氏は“心強い武器”でナイスリカバリー連発 苦戦の巨人軍にもエール「今夜はいくよ!」

<ファンケルクラシック 2日目◇19日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>

読売巨人軍(以下、巨人)の前監督で、今大会のホストプレーヤー・原辰徳氏は風速7.7m/sの強風に苦しんだ。「もうきょうはパーを獲るのに精いっぱいというか。なかなかパーも獲れなかったんですけどね」。この日は1バーディ・8ボギー・2ダブルボギーの「83」を叩き、トータル19オーバー・75位タイと浮上できなかった。
「その気になってしまったね…」。風にボールを乗せることを考えすぎてしまい、ショットに悪影響を及ぼした。なかなかグリーンに乗せることができず、「プロの方でも難しい部分でしょうから。そういう意味ではあまり意識しないほうがね。クラブの番手を上げようとか、それぐらいで良かったのかな」と悔しい一日を振り返る。

難コンディションのなかで苦しい場面もあったが、「転がし」の50度、「上げるため」の58度といった心強い武器でリカバリーを見せた。アプローチで2メートル以内に寄せるシーンも目立ち、ピンチからパーセーブでしのいだホールも多い。特に最終18番では3打目がグリーン右にある池のフチに行ったが、およそ20ヤード弱の難しいアプローチを58度で1メートルに寄せてパーフィニッシュ。これにはギャラリーからも大歓声が沸き起こり、笑顔でホールアウトとなった。

2018年以来となる6年ぶり3度目の試合。久しぶりの真剣勝負ということもあり、スコアを伸ばしたいという欲も出てくる。「それがあるから(技術などが)向上するんでしょうね」と、ゴルフ競技に対して真剣に取り組んでいる。

今大会にはたくさんのファンが原氏の組について応援をしている。周りを見渡し、うれしそうにほほ笑むと、「挑戦している姿を見せられたらいいかなと思います」。同世代や、何かに挑戦しようとしている人の心に残るプレーをすることも今回の狙いのひとつ。「そういった挑戦する気持ちがあれば…青春だよね」と何歳になっても人生を楽しめることを伝えていきたい。66歳にして第2のアスリート人生に励む原氏は満面の笑みを見せる。

きょう午後6時からは、クライマックスシリーズの巨人VS横浜DeNAベイスターズが行われる。巨人は3連敗を喫し、日本シリーズ進出へ土俵際に追い込まれている。原氏のようにピンチから“ナイスリカバリー”を見せたいところ。

「今夜はいく(勝つ)よ!」。最後は強い眼差しで巨人の勝利に期待を寄せた。(文・高木彩音)

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