ショートサイドを難しく作っている設計家は外国人? 日本人? 【技術ではなく頭脳でスコアアップ】

「設計家の意図を理解できれば、5打は変わると思います」と、国内男子ツアー通算9勝を誇り、現在JGTOのコースセッティングアドバイザーを務める佐藤信人は話す。技術はもちろん大切だが、今回は少し視点を変え、頭脳を使ってスコアアップする方法を教えてもらった。
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昔から設計家をチェックしてからコースを回るようにしていますが、日本人設計家と外国人設計家でグリーンとその周辺の形状が異なると感じます。

もちろんコースによって違いますが、外国人設計家のコースは、ピンを攻めてショートサイドに外したときに難しいアプローチが残るように設計されている傾向があります。例えば、太平洋クラブ御殿場コースは2018年にリース・ジョーンズ氏の設計で全面改修されましたが、ショートサイドに外したときに傾斜やラフ、池につかまるように作られています。米国のメジャーを開催するコースはショートサイドが難しいので、米国人設計家にそういう傾向が強いのかもしれませんね。

一方で、日本人設計家はショートサイドをそこまで難しくしない傾向があり、グリーン周りでも美しい景観を意識していると感じます。典型的なのはお饅頭型のなだらかなグリーン。コースを回る前に設計家を調べて、日本人なら積極的にピンを狙うゴルフを、外国人なら安全にグリーンセンターを狙うゴルフをと変えるだけで、スコアも変わってくると思います。

もう一つ、日本人設計家と外国人設計家で違うのがグリーン面の作り方。外国人設計家はグリーンに複数の面を作る傾向があります。2段グリーンや強い傾斜があるので、グリーンを狙うときに「どの面を狙うのか」まで考えることで、大たたきを防げるはずです。日本人設計家の場合は、面といえるほどはっきりした段差は多くないので、やはりピンを狙っていく方がチャンスが増えますよ。
■佐藤信人
さとう・のぶひと/1970年生まれ、千葉県出身。日本ツアー通算9勝、国内メジャー3勝。JGTOのコースセッティングアドバイザーを担当し、今は解説者としても活躍。パリ五輪男子競技や米国男子ツアーでも買いあ説を務めた。ミズノ所属

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