米シニアPOシリーズがいよいよ開幕 全米シニアオープン2位の藤田寛之が参戦「楽しんで見てきたい」

国内のレギュラーツアーとシニアツアーを主戦場としている55歳の藤田寛之が、18日から始まる米シニアツアーのプレーオフシリーズ初戦「ドミニオン・エナジー・チャリティクラシック」(バージニア州、ザ・カントリークラブ・オブ・バージニア)に出場する。
藤田は今年、同ツアーに3試合出場。「全米シニアオープン」で単独2位に入ったことで、賞金ランキングは現在45位につけている。プレーオフシリーズ初戦にはランキング72位以内の選手が参戦し、54位までが第2戦に進出できる。

8月のレギュラーツアー「横浜ミナト Championship 〜Fujiki Centennial〜」から先週の「日本オープン」までシニアツアーを含め9試合に出場。「東海バンテリンクラシック」では解説者も務めるなど、休む間もなく出場となる。シニアは3試合でトップ10入りをしたが、レギュラーツアーでは3試合連続予選落ちを喫した。「調子悪い…というか、いろいろやっているんですけど、修正ですね。それが全然上手くいっていない」と表情を曇らせる。

ショット面で不調が続いており、試行錯誤を重ねている状況だ。試合が続いていることもあり、限られた時間内での調整と実践の繰り返しとなっている。「毎日ゴルフをしながら、少しずつ良くしていかないとダメかな」と不安が入り混じっているが、このプレーオフシリーズは正念場だ。

プレーオフ2戦目「シモンズバンク選手権」に進出できれば、来季の限定的な米シニアツアー出場権を獲得。さらに、2戦目を終えて同36位以内なら最終戦「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」への出場が決まり、来季のフルシード権を獲得できる。

しかし、藤田の試合に挑むときの気持ちは「いつもナチュラルな感じ」と気負うスタイルではない。米シニアのシード権に対しても「絶対に獲ってやるという気持ちもないかな」と自然体で挑む構え。「どちらかというと(米シニアツアーが)どういうところか、楽しんで見てきたい。特に今、ゴルフがこんな感じなので」。不調なこともあり気持ちは控えめだが、全米オープン2位の底力を発揮したいところだ。

「(ゴルフは)急に良くなることもありますからね。1個見つかったりするとちょっと楽しくなるかもしれないですし」。復調のきっかけをつかめるか。日本シニア代表として、世界の舞台に挑む。(文・高木彩音)

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