幡地隆寛を“危機から救った”ホールインワン 飛ばし屋が1Wを抜く戦略は裏目も「次につなげて終わりたい」

<日本オープン 2日目◇11日◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇7251ヤード・パー70>

2週前の「バンテリン東海クラシック」で今季2勝目を挙げた幡地隆寛が、勢いを日本一決定戦でも見せつけた。
そのシーンは184ヤードに設定された前半の8番パー3。7番アイアンで放ったティショットがバウンドし、奥10センチから戻って直接カップインした。2017年の「フジサンケイクラシック」第2ラウンドの7番ホール以来となる、「プライベートも含めて」2度目のホールインワン達成だ。決まった瞬間も、しっかりと自らの目で見届けることができた。

「あまりショットがよくなかったけど、『いいのが出たなぁ』と思っていたら筋っていて、決まりました」。そこまでは6番のダボなど、スコアを3つ落とす苦しい展開。初日も6オーバーで終えていただけに、週末行きへ苦しい状態だ。「きょうは同伴競技者2人の邪魔をしないようにプレーするだけだと思っていた」と自虐的に笑うほどだった。

しかし、この一打で風向きが変わる。直後の9番でもバーディを奪うなど、なんとかパープレーで2日目を終えることができた。トータル6オーバー・32位タイで無事予選も通過。「そのままダラダラと落とさなくてよかった」と、一安心の結果につながった。

今季のドライビングディスタンスは309.08ヤードで現在3位の飛ばし屋だが、“剛ラフ”が生い茂るコース対策として、初日はドライバーを抜く決断もくだした。これについては「やりたいと思う戦い方ではなかった」と今では振り返る。「絶対的な信頼を置く」ユーティリティを投入したが、そのクラブを使用したホールがことごとくラフに行き、フェアウェイキープ率は57.143%。思うような効果がでなかったからだ。

それもあり、この日はドライバーを再投入。持ち味を発揮しながらの18ホールに切り替えた。「決勝ラウンドも次につなげて終わりたい」。この大舞台で達成したエースを、さらなる上昇気流への足掛かりにしたい。(文・間宮輝憲)

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