所属プロ・片山晋呉は1W抜き? 今年の日本一決定戦は12年に次ぐ最長総距離“7102ヤード”「今週は大変よ」

<日本プロシニアゴルフ選手権 事前◇2日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7102ヤード・パー72>

ツアー通算31勝でレギュラーツアーの永久シードを持つ片山晋呉が、所属するイーグルポイントで初めて開催されるシニアツアーに臨む。しかもそれは日本タイトルのひとつ。シニアプロゴルファーの日本一が決まる戦いとなる。
総距離は2012年大会(7237ヤード)に次ぐ長さの7102ヤードで、シニアツアー2年目の片山も「去年から出ているけど、こんな長いのはないですね」と思わず苦笑い。「苦労しないようにスイスイと行きたいなと思っています」。そのため前戦の「日本シニアオープン」と同じように「ドライバー入れないつもり」という戦略を明かした。

というのも、フェアウェイの中央に木があったり、フェアウェイが途切れて打ちすぎると深いラフが待ち受けたり、ここは“飛ばせばいい”というコースではない。14番パー4(446ヤード)はフェアウェイが全体的に馬の背になっていて、少しでも曲がるとグリーンが狙いづらくなるなど、2打目を狙いやすい場所に置くことがカギとなる。しかし、総距離が長いこともあり、なるべく飛ばしたいと思わせるコースセッティングにもなっている。“攻め”と“我慢”の戦いだ。

同コースのパー5はレイアウト的に2オンがしづらい。「15番はツーオンしないからね。狙えない、狙えない」。例えばこのホールは、ゆるい左ドッグレッグで2打目を無理に狙おうとするとグリーン右につきぬけたり、左のバンカーにつかまるなどリスクが生じる。「多分、今週ツーオンするところ(パー5)ってないかな。ぼくはもうしないつもりでやります」。スコアを伸ばすチャンスホールは3打目勝負となりそうだ。

そして、「17番は難しい。17、18番は風がアゲンスト吹いてきたら、それによって難易度がすごく変わってしまう」と、上がり2ホールは最後の最後にスコアが大きく変動するキーホールと見据える。17番パー4(432ヤード)はティショットがあまり飛ばないと、左足上がりでピンがややブラインドに。右のラフに入ると木がかかりグリーンが狙いづらく、左はバンカーが待ち受けているため、しっかり飛ばしておきたい。

基本的にドライバーを抜いていく方向だが、「風が吹くとちょっと届かないんだよね。17番とかは」と片山の頭を悩ませる。その日の風の状況次第ではクラブセッティングの見直し自体必要になるかもしれない。

18番パー4(432ヤード)はコースの左サイドに池が広がり、右には木とバンカーがある。“的”が絞られプレッシャーのかかるティショット。アゲンストの風が吹くと2打目の距離も長く残るが、風によって左右にボールが動くとスコアが崩れる原因となる。「フェアウェイにいってもピンが右のときは右サイドから打ったら狙えない。すごい難しい、狭いと思います」。所属コースといえど、悩みが尽きない難所ばかりだ。チャンスをつくるよりも、しっかりパーオンさせることが、まずは重要になりそうだ。

「今週は大変よ」。最後の最後まで気が抜けないコースセッティングとなっているイーグルポイントGC。どんなドラマが待ち受けるのか? 期待は高まるばかりだ。

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