「本当に出てよかった」 御殿場C“実戦済み” 中野麟太朗はアドバンテージなるか

<アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権 事前情報◇2日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7217ヤード・パー70>

14年ぶり2度目の日本開催となるアジアアマ。世界アマチュアランキングで日本勢最上位の中野麟太朗が大会への意気込みを口にした。
レギュラーツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」時、3つの目標のうち、「1つは、アジアパシフィックアマチュア選手権で優勝すること」と話していた。その重要な一戦を目前に控えているが、少し不安要素も感じてのコース入りとなっている。

「ゴルフの調子はいいと思います。ショットは自分の打ちたい球が出ているので、いい感じです。その半面、ドライバーが少しとっちらかっている」

先週の「バンテリン東海クラシック」は、それを象徴するような4日間だった。今季4試合のツアー出場ではあるが、開幕戦以来の予選通過を果たし、最終日は『64』をマーク。「ショットは4日間通してよかった」と話すが、やはりドライバーが足を引っ張った。「3日目は、ドライバーがフェアウェイに2回くらいしか行かず、それも相まってスコアを崩してしまった」。それでも悪い流れを断ち切る4日目となったことは、今大会に向けての好材料ではある。

ドライバーの乱れについては、「最近フェードがでなくなってしまって。さらにドローを打つ時に少し違和感があって、それが一回発症するとなかなか戻れない」と分析している。「さっき練習で確認をして、問題はないくらい」のところまで修正ができ、光明も見えている。

そして、日本開催ということで地の利はもちろんある。4月の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で御殿場Cは実戦済み。「試合でしか分からない御殿場を感じられたので、本当に出てよかった。今回に生かせるようにしたい」。大きなアドバンテージを手にしている中野のプレーにぜひとも注目したい。

昨年の「日本アマチュアゴルフ選手権」で優勝した時は、「特段優勝したいという気持ちで挑んでいたわけでもなく、『あと3年もあるから』と思っていたところ、チャンスが気て、3日目、4日目につれてどんどん勝ちたくなってきたということがあったので、(今大会でも期待を自分に)課しすぎるのもよくないかな」。2010、11年と連覇を成し遂げた松山英樹、18年の金谷拓実、そして21年の中島啓太とここまでに4勝を挙げており、日本勢にとって相性のいい大会。かねて優勝を目標としていた大会で、気負わず自然体の中野が4人目の勝者を目指す。(文・齊藤啓介)

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