大谷翔平からも学び 84歳の現役プロゴルファー・古市忠夫の健康の秘訣は「夜のゴミ拾い」

「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権~ユニテックスHDカップ2024~」が兵庫県の宝塚クラシックゴルフ倶楽部で開催されている。今大会は2日間の日程で、60歳以上のグランドの部と、68歳以上のゴールドの部で日本一を競う。昨年に引き続き、今年も最年長で出場するのは、今月22日に84歳の誕生日を迎えた古市忠夫だ。
古市は54歳のときに阪神・淡路大震災に遭い、自宅と経営していたカメラ店が全焼。それが転機となってプロゴルファーを目指し、59歳でPGAプロテストに合格した。その前の57歳の時にシニアの認定プロテスト(2005年に廃止)を突破して、シニアツアー参戦を開始しており、プロ生活はもう27年になる。2006年には古市の半生を描いた映画「ありがとう」が赤井英和主演で公開された。そんな古市に80歳を超えても元気にゴルフができる健康の秘訣を聞いてみた。

「ことわざに『腹八分目に医者いらず、腹満腹に医者足らず』というのがあるように、心がけているのは腹八分目、暴飲暴食をしない。当たり前のことやな」。古市は65歳のときに体重が85キロまで増えて、試合を棄権したことがある。医者の診断は「肥えすぎ」。そこから約20年間は朝食を抜いて1日2食の生活を続けている。お酒は飲んでも「缶ビール2本くらい」だという。
また、逆流性食道炎になったのをきっかけに、夜ご飯のあと、散歩を兼ねてゴミ拾いを始めた。食べてすぐ寝るのが逆流性食道炎の原因の1つだからだ。「貝原益軒さんの『養生訓』(江戸時代のベストセラー)に食後は5丁から6丁(約500~600メートル)歩きなさいと書いてあった。でも歩くだけじゃいかんということで、通学路を掃除してる。歩くのもゴミ拾いも一緒だからな。それが大体1キロ~1キロ半くらいで毎晩8時くらいからやっている。寝るのは9時半頃で10時には寝る。朝は5時半に起きて通学路の旗振りせなあかんから」。地域と密接に関わりながら生活するスタイルは震災以降ずっと変わらない。

このゴミ拾いには別の意味もある。「ものすごい清々しい気持ちになる。『健康な身体に健全な精神が宿る』というけど、俺は逆。健全な精神に健康な身体が宿る。清々しく若々しくフレッシュな心にしとったら肉体も青春や。俺はそう思っている」。そう話す目は輝いていて、とても84歳には見えない。「暇さえあれば本ばっかり読んでいる」と好奇心にも溢れている。

そして、「OB打っても俺は笑顔で『ありがとう』って言える」と、古市が信じているのは“笑顔の力”だ。「大谷翔平くんから学ぶことがものすごいある。三振した顔が上を向いて目が輝いているのは、イメージを膨らませているから。ピッチャーの指からボールが離れる前にイメージができているから、三振も多いけどホームランも多い。俺はそう思っている。人間の脳は失敗を待っている。失敗したら成長する。大谷君の三振したときの笑顔にはホンマに感動する」。

人生、死ぬまで勉強。84歳になっても学ぶ姿勢こそ、元気にゴルフを続けられる秘訣だろう。

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