17歳アマ上村大和が進藤大典キャディとタッグ 大舞台での初日は「すごく勉強になった」

<ANAオープン 初日◇12日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

アマチュアの上村大和が2バーディ・2ボギーのイーブンパーで回り、82位タイで初日を終えた。バッグを担ぐのは、松山英樹の元エースキャディで多くのトッププレーヤーとコンビを組んできた進藤大典氏。2021年にスタートした進藤氏が主宰するジュニア大会を昨年制し、優勝者の特典で今大会に出場している。初日にして多くの学びを得ているようだ。
目黒日本大学高校に通う高校3年生は爽やかな好青年だ。初めての大舞台にスタートホールは、「ギャラリーの方もいたので、緊張しました」。10番からスタートすると11番、13番とボギーを喫しスコアを落とす展開となった。しかし、ここで崩れないのは流石の一言。14番ですぐさま取り返すと「気持ちが楽になり、淡々とゴルフができました」と以降はパーを並べ最終9番でもバーディを奪い、前半のボギーを帳消しにした。このプレーに進藤氏も、「途中にボギーが来てつまづくかなと思いましたが、そこから立て直して、集中力を切らさなかったのでメンタルが強いなと思います」と感心するほど。

ラウンドを終え「コースはフェアウェイが狭く、ちょっと硬いのでショットの緊張感はありますし、ラフにも対応しきれていない」と課題は残ったものの、それ以上に進藤氏から得た収穫が大きかった。「マネジメントが全く違いました。パーを取るところ、攻める所を熟知されているので、すごく勉強になった」と新たな発見の連続であったようだ。具体的には「いつも守るタイプなんですが、『ここは攻めてもいいんじゃない』と言ってくださって、そうするとしっかり上手くいったので、自分がスコアを出せない原因なのかなと思いました」と目を輝かせながら話す。

さらに、練習日には清水大成や大会覇者である浅地洋佑ら多くのプロとラウンドを共にした。ここでも“衝撃”を受けたようで「(清水)大成さんは距離が全然違いました。18番ホールでは50ヤード近く離されてしまいました。浅地さんはショートゲームがすごくうまいです」と感銘を受けた。

決勝進出がかかる2日目に向けて「また緊張すると思いますが、スコアを伸ばさないと予選通過は規模しいので、2つ3つもぐって予選通過できるようにしたいと思います」と意気込んだ。大学への進学も考える時期に差し掛かるが、すでに日大へ進むことが決まっている。高校生活も終盤に差し掛かろうとするなか、今回の経験が貴重な財産になることは間違いない。進藤氏も「将来楽しみだなと思うくらいいいゴルフでした」と目を細めた。(文・齊藤啓介)

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