待っている間は情報収集の時間に 西郷真央は“聖地攻略”し4位「あすもアジャストできるように」

<AIG女子オープン 初日◇22日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>

これぞ全英という強風が吹き、アンダーパーは144人中わずか17人。そのタフなコンディションのなか、西郷真央は首位と2打差の3アンダー・4位タイで滑り出した。「スタートする前まで、アンダー(パーの選手)が3~4人しかいない状態で、耐えるゴルフが大事だと思った」という言葉通りのゴルフを続けた。
スタート直後、立て続けにチャンスを逃し、嫌なムードも漂ったが、「納得いくストロークだったので、残りも自分を信じていこう」と意に介さず。すると4番、5番で連続バーディがやってきた。さらにティが前方に出され、323ヤードに設定された9番パー4では、それを生かし、一気にグリーン付近までティショットを運ぶ。「風向きが右からだったので、右にあるバンカーをうまく避けられるいいイメージが湧いてトライしました」。納得のバーディを積み上げた。

11番パー3のダブルボギーで初めてスコアをロスしたが、14番、16番でそれを帳消しに。「14番は練習ラウンドで、しっかり練習して、結果的にいいホールになりました」。あすにつながるような盛り返し方とあって、気分も晴れやかだ。

もちろん、「距離感や番手のジャッジは難しかった」と、楽々潜ったアンダーではない。ただ、強風により進行が遅れたことを逆手に取り、待っている間は前の組の選手のプレーも見て風向きなどの情報を得る時間にした。

今年のメジャーは「シェブロン選手権」、「全米女子オープン」では予選落ちしたが、「KPMG全米女子プロ選手権」で7位と好成績を残し、「アムンディ・エビアン選手権」は35位で4日間を走り抜けた。7月にカナダで行われた「CPKC女子オープン」では2位になり、現在、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いで1位に立つなど、海外生活を送るうえでの“慣れ”が、そのまま成績に現れているようにも思える最近の活躍ぶりだ。

2022年に初めて出場した全英は、今回が3度目。初年度こそ予選落ちしたものの、昨年は36位で、今年が上位発進と、ここでも尻上がりの活躍を期待してしまう。「あすは朝も早いし、コンディションも違うと思うのでアジャストできるように」。決して気は抜かず、2日目も聖地攻略にだけ集中する。

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