34歳ママが歩く花道 “引退試合”のウリベはメダル視野「4位だと意味がない」

<パリ五輪 3日目◇9日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>

34歳ママさんゴルファーの壮大な計画は、最高のフィナーレを迎えるかもしれない。コロンビア代表のマリアージョ・ウリベが3バーディ・2ボギーの「71」で上位をキープ。トータル5アンダー・6位で最終ラウンドに挑む。
一児の母であるウリベは、このパリ五輪を引退の場と決めている。元々は世界1位に君臨しながら28歳で引退したレジェンド、ロレーナ・オチョア(メキシコ)に触発され、東京五輪で第一線から退くつもりだった。だが、2020年に新型コロナウイルスが流行したことで、その計画に狂いが生じた。世界的なパンデミックの中で妊娠し、21年に延期となった東京五輪では産後6カ月で挑んだ。

「そんな形でキャリアを終わらせたくはなかった」。50位という不本意な結果に終わったウリベは、次の五輪出場へ舵を切った。欧州女子ツアーの「ニューサウスウェールズオープン」での優勝など結果を残し、見事に晴れ舞台への切符をつかんだ。

表彰台に立って引退、となれば最高のエンディングだが、強敵たちがその道を阻む。トータル9アンダー・首位タイのリディア・コ(ニュージーランド)は2大会連続のメダリスト。唯一獲得していない金メダル獲得へ闘志を燃やしている。

トータル7アンダー・3位タイには日本の山下美夢有、21歳の若さでツアー2勝を挙げているローズ・チャン(米国)。トータル6アンダー・5位にはタイのホープ、アタヤ・ティティクルもいる。「どちらかといえば、私はアンダードッグ(かませ犬)だと思う」と世界ランク196位のウリベは自虐的に笑うが、五輪にかける思いは誰にも負けない。

「オリンピックは母国ではとても大きなイベントなの。友人たちは大会に出ても私を見に来ることはないのに、みんなここにいるのよ」

メダル圏内までは2打差。母国のファン、そして家族からの応援を力に変えて、最後の18ホールに全身全霊で挑む。「今週は4位だと何の意味もない。だから、アグレッシブにプレーしてきた。最終日もエキサイティングなゴルフになると思う」。有終の美を飾れるか。

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