東京五輪銀メダルは「過去の栄光(笑)」 稲見萌寧が国内初戦も今後は“未定”

<NEC軽井沢72ゴルフ 事前情報◇8日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6685ヤード・パー72>

昨年11月「TOTOジャパンクラシック」を制して米国女子ツアーメンバー入り。今季は米女子ツアーに主戦場を移す稲見萌寧が、「NEC軽井沢72ゴルフ」で日本ツアーに今季はじめて出場する。
米ツアールーキーイヤーは開幕戦で19位、翌週のフロリダ戦は8位と好調な滑り出しを見せたが、4月「JMイーグル・LA選手権」から4試合連続で予選落ち。そして「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では初日に「81」を叩くと、2日目のハーフターン後に体調不良で棄権した。そこから米ツアーの出場を見送っていたが、2カ月間を経て、日本で“復帰戦”を迎えることになる。

「これくらいの時期に出た方がいいのかな」と、日本ツアーにスポット参戦するスケジュールは頭の片隅にあり、それが実現した形。とはいえ、いまの状態は「ボロボロです」というのが本音だ。新しいコーチと取り組むスイング改造についても、「ほぼ逆の動き。すごい悩んでいます。我慢してやり続けた方がいいのか、できないものはできないと割り切ったほうがいいのか」と試行錯誤を明かす。

次戦以降についても「未定」で、現時点では日本ツアーと米女子ツアーのエントリーリストともに名前を載せていない。「成績次第でなんとも言えない。自分のスイングの悩みでいっぱいいっぱいなので、未定です」と、米女子ツアーに“戻る”かどうかについても、まずは自身の調子と相談してのこと。今週の意気込みについても「試合に出られるレベルじゃない。大変なので、大丈夫かな」と厳しい言葉を並べる。

「パリ五輪」に世間が沸くなか、前回の「東京五輪」では銀メダリストに輝いている。ゴルフ競技としては日本勢初のメダルで列島を歓喜に包んだが「過去の栄光(笑)」と少し自虐的。先週の男子ゴルフは松山英樹が銅メダルを獲得し、「最終日はちょっとテレビで拝見しました」と祝福をするが、いまは自身のプレーに集中するのみだ。

「とりあえず予選を通って、ファンの前で楽しくプレーできるまでに戻りたい」。苦しい時間を過ごしているが、久しぶりの一戦で自信を取り戻すきっかけをつかみにいく。

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