「リオちゃんのおかげ、ありがとう!」 河本結は“一歩前進”の単独2位

<北海道meijiカップ 最終日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>

最終組の3つ前がそろって猛チャージをかけた。木村彩子は「68」で3位、河本結はボギーフリーの「66」で2位、そして同じく「66」の竹田麗央が3打差を逆転して優勝。「組全体が良かった。その雰囲気に引っ張ってもらいました。楽しかったです」と、河本は惜敗を喫しながらも笑顔でホールアウトした。
トータル5アンダー・12位タイで迎えた最終日は、上だけを見てスタートした。「『トップ10が目標じゃないぞ』と。現状の外のゴールを作る、ということをメンタルトレーナーさんとやっていて、『自分はここで優勝争いをする選手なんだ』と言い聞かせました」。前半で3つのバーディを奪い、同組の竹田と直接対決を繰り広げた。

後半11番でもバーディを奪ったが、12番から連続バーディを奪った竹田との差は開いた。それでも14番で伸ばし、1打差で迎えた17番パー3では「これは入れないと負けるなと思った」と7メートルを流し込んでバーディ。竹田と肩を並べて、最終18番パー5に向かった。

だが、2打目をフェアウェイに置いた竹田に対し、河本はラフにつかまった。そして2メートルにつけた竹田がバーディを奪い、最後にかわされた。「(チャンスに)つけてくると思った。セカンドがダメだった。そこまでにも、もっとできたところがある」と悔しがったが、「全力でやった結果なので」と笑顔で一日を振り返る姿には満足感もあった。

声を弾ませたのは、優勝争いに加わることができたから。今季はここまでトップ10入りが11回(今大会除く)でツアー全体1位だが、そのうちトップ5は3度、トップ3に限れば1度だけだった。「トップ10から、一個うえに上がれた。いままでモヤモヤしていたけれど、優勝争いできると感じて、大きな一歩になりました」。単独2位は2021年「アクサレディス in 宮崎」以来のこと。そしてそのひとつ上の“優勝”は、確実に近づいてきている。

勝利を譲った相手にも、称賛の言葉を送る。5月の「ブリヂストンレディス」で逃げ切りならず2位タイで終えたときにも、優勝したのは竹田だった。「あの子のゴルフは異次元。難しいコースを簡単そうにプレーしていたので、自分も伸びると思えたのが好スコアにつながった。きょう伸ばせたのはリオちゃんのおかげ。優勝争いして楽しさを味わえたので『ありがとう!』って思います」とニコリ。今季4勝目を飾った21歳に感謝しながら、次は自身が5年ぶりの2勝目を目指していく。

「あとは詰めが甘いというか。足りていないところを補って、次に準備して、とにかくチャンスをたくさん作っていきたい」。言葉の節々に自信ものぞかせながら、次戦を見据えた。(文・笠井あかり)

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