スポット参戦は「気を引き締められるような時間」 渋野日向子が繰り返す“初心”

<北海道meijiカップ 事前情報◇1日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>

日本ツアー今季初戦を迎える渋野日向子は、あすの開幕を前に、「初心」という言葉を繰り返した。「(日本ツアーの)シード権を持っていないので、お願いしないと出られない状況で、日本のファンのみなさんの前でプレーする機会は気を引き締められるような時間。違うものを吸収できる時間でもあるし、初心にかえれる時間でもある」。スポット参戦への想いを明かす。
2022年から米国女子ツアーに主戦場を移し、今年で3年目。19年のメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」優勝により日本の複数年シードは保持しているが、今季のシード権は有していないため、今大会も主催者推薦での出場となる。6月「全米女子オープン」で2位に入ったことも後押しし、一時帰国のタイミングもあって今大会の出場を決めた。

コースに到着すると、『おかえり!』という声がかけられる。「アットホームというか、おかえりと声をかけられるので、初心に戻れる感じがある。昔を思い出させるような感じです」。昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」以来となる舞台に声を弾ませると同時に、原点回帰するような懐かしさと緊張感も持ち合わせる。

TOTOを含め、昨年は日本ツアーに3試合出場。「ブリヂストンレディス」、所属契約後初出場となった「宮里藍 サントリーレディス」では予選落ちを喫した。ただ、そのときは「ケガがあったり調子もよくなかったりで悩んだ1年」での出来事。今季はすでに米ツアーの来季シード権に当確ランプを灯し、全米から8試合連続で予選通過し今大会を迎える。「そのときよりは気持ちも変わっていると思う。まだ試行錯誤しながら完成した状態でもないし、きっかけがつかめたようでつかめていない感覚ではあるけれど、去年とは違いますね」と前向きになれている部分もある。

国をまたぐ4連戦の最後の試合。「本調子とは思えないので、なかなか難しいけれど、そのなかでも頑張っている選手もいるしそれを言い訳にできない。ちょっとずつ取り戻していきたい」。集まるファンに元気な姿を見せるとともに、“初心”を取り戻して、北海道から米ツアー後半戦への勢いを加速させていきたい。(文・笠井あかり)

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