
アーセナルがバイエルン所属のドイツ代表FWレロイ・サネの動向を注視しているようだ。30日、ドイツメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
現在28歳のサネはシャルケの下部組織出身で2015年夏にトップチーム昇格を果たした。2015-16シーズンのブンデスリーガで33試合出場8ゴール6アシストという成績を残すと、2016年夏にはマンチェスター・シティへ完全移籍加入。同クラブで4シーズンを過ごした後、2020年夏に総額6000万ユーロ(約98億円)と報じられた移籍金でバイエルンへ加入し、ここまで公式戦通算175試合の出場で48ゴール50アシストをマークするなど活躍を続けている。
攻撃の主軸として数々のタイトル獲得にも大きく貢献しているサネだが、現行契約は2025年6月末で満了に。現時点でも契約延長に至っていないことから、一部では適切な金額のオファーが届いた場合には今夏の移籍市場で売却される可能性があるとも報じられている。
今回の報道によると、現在アーセナルがサネの動向を注視しており、バイエルンとの契約延長交渉の行方次第ではオファーを提示する可能性があるとのこと。アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督はマンチェスター・シティのアシスタントコーチを務めていた時にサネを指導しており、両者は現在でも良好な関係性を築いているという。かねてからウイング(WG)補強の噂が挙がっているアーセナルだが、サネの名前も獲得候補のリストに含まれているようだ。
サネ自身はアルテタ監督について以前「彼と彼のアイデアのおかげで急速に上達することができた。それは今でも頭の中にあり、試合で実践しようとしているよ」とコメントしており、ここからも良好な関係性がうかがえる。しかし『スカイスポーツ』によると、選手本人はバイエルンとの契約延長を前向きに検討しているとのこと。それでもアーセナルは契約状況を考慮し、今後も関心を寄せ続けるものと見られている。
ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒや同MFレオン・ゴレツカら複数の主力選手に退団の可能性が浮上しているバイエルン。サネの動向にも注目が集まる。